この店大丈夫なんだろうか…? 思わず心配になるひと皿

焼肉食べ放題が4000円と聞きつけ、喜び勇んで「たなか畜産 東十条店」へ向かった。
ところが、あるべきものがどこにもない。そう、肉がどこにも置いてないのだ。

入口付近にライスなどが入った電子ジャーやソフトドリンクが置かれているものの、肉の姿がどこにもない。昔入った焼肉食べ放題の店には、肉はもちろん、野菜やデザートまでもが壁際の冷蔵庫にど〜〜んと並んでいた。

それが焼肉食べ放題の店の正しい姿だ、と長年理解していた。この店、焼肉の食べ放題なんだよね? 少し心配になっていると、大皿がテーブルに届いた。

「本日のおすすめは、三角バラです」とホール担当が説明してくれた。どうみてもこの盛り付けは、焼肉食べ放題のそれではない。

30cm以上はあろうかという肉が野菜といっしょにきれいに皿に盛られ、タレだけでなく、ゴマもかかっている。まるで六本木あたりの高級焼肉屋。

焼肉食べ放題の店は容器の中から、夏草や兵どもが夢の跡的な、とっちらかった肉を各自が好き勝手に取ってくるものだと思っていた。

「うちでは切りたてを提供させていただいています。本日のおすすめの一品も切りたてです。これを食べていただいてから食べ放題がスタートします」

もちろん、食べ放題の肉も注文後、ブロックから切り分けてくれるというのだ。

それだけで驚いてはいけません。三角バラには、サシがきれいに入っているではありませんか。A4は当たり前。A5等級の肉がばんばん出てくるというのだ。

焼肉食べ放題といえば、サシとは無縁の、それこそ噛みごたえのある固い肉を提供するものだと思っていた。サシが入った肉を食べ放題の店で出そうものなら、経営が傾き、すぐに閉店。

この店大丈夫なんだろうか? 他人事ながら心配になってきた。