舗装されたサーキットレースではなく、一般の公道を使って行われるモータースポーツ・ラリー。曲がりくねった山中の林道を泥まみれになりながら駆け抜ける姿は、見る人の胸を熱くさせるものがある。

そんなラリー競技に、まったくの未経験からチャレンジしようとする人々の夢と絆を描いた作品が、映画『僕と彼女とラリーと』だ。父の死をきっかけに、かつて父が追いかけたラリーへの夢に挑む青年・大河を森崎ウィン。その幼なじみ・美帆を深川麻衣が演じる。

本編で息の合った芝居を披露する2人だが、実は共にグループ出身で1990年度生まれと何かと共通点の多い間柄でもある。そこで今回は、そんな2人の同学年トークをお届けする。

エチュードからつくり上げた、2人ならではのシーン

――2人は今回の共演が初めましてですよね。お互いの第一印象はいかがでしたか。

深川 もともと明るい方なんだろうなっていうイメージがあったんですけど、実際お会いしてみても、気さくで現場を引っ張ってくださる方でした。

森崎 本当に? 僕はトップアイドル出身ということで、近寄りがたいのかなって勝手な先入観があって。でも、初めて会ったのが本読みのときだったんですけど、スタートからタメですよねっていう話で打ち解けて。

深川 私、同い年の方とお仕事でお会いする機会がなかなかなくて。ウィンくんは同い年だし、田中俊介さんとか同年代の方が多い現場だったので、それがすごくうれしかったんです。

森崎 そういうのもあって、すごく入りやすかったというか。深川さんは気さくだし、なんでも受け入れてくれる懐の広さがある人。それを言葉にせずとも感じられたので、初日から安心しました。

深川 あと、ご一緒してみて特に感じたのは、お仕事に対するストイックな姿勢ですね。

森崎 それは僕も感じた。今回、2人のシーンが多いということもあり、結構話し合いながらつくっていって。特に中盤、僕が演じる大河にある事件が起きるんですけど、そこの台本について「ちょっとこうはならないよね」という話が2人の間で出たんですよ。

深川 すごくショックを受けている大河に対して、台本では私の演じる美帆が積極的にポジティブな言葉で励ますというシーンだったのですが。でもあんな辛い現場を見てしまった後で、実際にやってみるとうまく噛み合わなくて。

森崎 それで2人で監督のところに相談に行って。実際にはどういう言葉が出るか、1回、2人でエチュードでそのシーンをやってみたんですよ。それを監督が見て、こっちの方向で行こうということになって。

深川 あのシーンだけ台本から大きく変わっています。

森崎 それができたのも深川さんとしっかり話し合えたおかげなので。あそこは僕と深川さんだから生まれた場面なのかなと思います。