現在、多くの女性たちがなかなか授からずに不妊治療を受けている状況がありますが、その中でも、すでに子どもを持ちながら、二人目を希望しているものの、なかなか授からないという子育て中のママの悩みも多くあるといわれます。

一人目の子育てに集中したいものの、できるだけ年の近い二人目を産みたい。でも、なかなか授からない。そんなとき、不妊治療を受ける選択肢もあります。

そこで今回は、二人目を希望しているママに向け、女性の医学を専門とし、不妊治療を行う医療法人オーク会の医師にアドバイスをいただきました。

二人目が授からない主な原因や、子育てをしながらの不妊治療についての解説は必見です。

二人目の出産について悩むママは多い

現在、二人目の子をもうけるかどうかで悩むママは多いといわれています。

公益財団法人1more Baby応援団が2020年、既婚男女に対して実施した「夫婦の出産意識調査 2020」の結果では、生活費や教育費に関連した家計の見通しや、仕事等の環境、年齢等を考慮し、第二子以後の出産をためらう「二人目の壁」を73.7%の夫婦が実感していることがわかりました。調査開始以来、8年連続で7割以上います。

2021年の同調査では、コロナ禍となったからか、「二人目の壁」について「存在すると思う」と答えた人は全体の71.6%と前年より増加。「新型コロナウイルスの影響で出産・育児に不安を感じている」と回答した人を見ると、不安に比例して「二人目の壁」の実感が高くなっており、不安を「大いに感じる」人は83.7%でした。

公益財団法人1more Baby応援団「夫婦の出産意識調査調査2021」

一方、「理想の子どもの数は二人以上」の人は65.6%と、理想と現実のギャップがみられます。

公益財団法人1more Baby応援団「夫婦の出産意識調査調査2021」

「二人目の壁」を感じる理由の上位は「経済的な理由」(79.5%)、「第一子の子育てで手いっぱい」(52.4%)、「年齢的な理由」(49.9%)となりました。

この調査結果をみると、もともと「二人目の壁」を多くの夫婦は感じており、コロナ禍で増したものの、二人目を望んでいる夫婦も変わらず多いのがわかります。

二人目の不妊治療事情

そうした中、二人目妊娠を希望しているものの、なかなか授からず、不妊治療を受けているママもいるといいます。

オーク会を受診する患者さん全体のうち、二人目不妊で通院している人はどのくらいいるのでしょうか?

また、治療方法についてオーク会医師の林輝美先生は次のように話します。

林輝美先生(以下、林)「二人目不妊の割合は全体の2〜3割です。その中で『一人目を不妊治療で授かった方』と『一人目は自然妊娠で授かり、二人目から治療を始める方』に分かれます。

一人目を不妊治療で授かった方の場合は、不妊治療の要領をご存知であることや、すでに受精卵をクリニックに残されている方もいるので、妊娠までスムーズに進むことが多いです。一方で、二人目から初めて治療をされる方の場合は、タイミング法、人工授精、体外受精とステップを踏んでご案内します。

ただ、年齢によって妊娠率が変わることや、お子さまの子育てで時間が取りにくい中、治療を進めていきますので、ご相談をしながら、なるべくご自身が動きやすい体外受精などの治療にシフトしていくこともあります」