平成に放送された『仮面ライダー』シリーズで数々のスーツアクターを務め、「ミスター平成仮面ライダー」とも呼ばれる高岩成二の初主演ドラマ『グッドモーニング、眠れる獅子』(4月23日より映像配信サービス「ひかりTV」で配信中)。

本作は50歳を過ぎて入社してきた新人芸能マネージャー・九條和馬が、売れないアイドル・綿貫玲実を狙う謎の集団・グリムリーパーズと壮絶なバトルを繰り広げる超骨太な本格アクション・エンタテインメント!!

高岩が玲実に煙たがられ、邪見にされている九條を初の“顔出し”主演で演じ、アイドルグループ「日向坂46」の渡邉美穂がヒロインの玲実役で共演。

さらに、平成仮面ライダーシリーズで主役を務めた椿隆之(『仮面ライダー剣(ブレイド)』)、井上正大(『仮面ライダーディケイド』)、西銘駿(『仮面ライダーゴースト』)、佐野岳(『仮面ライダー鎧武/ガイム』)が九條と対立する役柄で参加し、『仮面ライダー』『スーパー戦隊』『ウルトラマン』シリーズを手がけてきた坂本浩一監督がメガホンをとっていることも大きな話題だ。

そんな注目作で初主演を飾った高岩成二とヒロインを務めた渡邉美穂を直撃! 撮影秘話をたっぷり語ってもらいました。

最初、被ってなんぼだろうと思っていたから需要はないと思っていました(笑)

――『グッドモーニング、眠れる獅子』を最初に聞いたときはどう思いましたか。

高岩 最初に聞いたときは冗談だと思って、「頑張りま〜す」って軽く答えちゃったんです。そしたら後日「動き出すので、スケジュール調整をお願いします」という連絡が本当に来たので、マジか!? と思って(笑)。

それが始まりですね。

渡邉 私は仮面ライダーのスーツアクターを長年務められていた高岩さんとご一緒できるって聞いて、最初は生でアクションが見られるゾ!ってワクワクしました。その嬉しさがいちばん大きかったですね(笑)。

――高岩さんのことはご存知でした?

渡邉 はい。このお話をいただくちょっと前に、高岩さんの動画をたまたま観ていまして。あっ、こんな方がいらっしゃるんだ〜、すごいお仕事だな〜というのをそのときに知ったんです。

そしたら、「今度、この方とご一緒するよ〜」って言われて見せてもらった資料に高岩さんが載っていたんです!

――運命的な出会いだったんですね。

渡邉 そうなんです(笑)。だから、本当にビックリしました。

――本作はスーツアクターの高岩さんが初めて顔出しで主演ということも話題ですが、高岩さん自身はそこについてはどう思われました?

高岩 何十年もの間、被りもので特撮ファンの方からご支持をいただいていたし、被ってなんぼだろうと思っていたから需要はないと思っていました。仮面を取ったら、ただのおっさんですからね(笑)。

――でも、顔を出すのは勘弁して欲しいという感じではなく、嬉しかったわけですね。

高岩 いや〜、どっちなんだろう? 半々ですね。もう少し若ければ“やった〜!”って思うんでしょうけど、この歳になってからの主演ですからね。

最初は“う〜ん”って若干考えちゃいましたけど、こういうことがやりたくてこの世界に入ったので、やらせていただこうかなと思ったんです。

中年マネージャーとアイドルのギャップが面白さを生んでいる

――台本を読んだ印象は?

高岩 面白かったですね。途中と最後にアクションがあって、その間にドラマがある構成は長年携わってきた特撮モノに似ていたし、アイドルをやっている旧友の娘を陰ながら見守り、スイッチが入って覚醒したときには昔とった杵柄でもある戦い方で彼女を護るという展開もいいなと思いました。

『仮面ライダー』シリーズの塚田英明プロデューサーが「面白いのできました、面白いのできました」って常々言っていたんですけど、塚田さんが言うように、確かに面白いものに仕上がっていましたね(笑)。

中年の九條がアイドルのマネージャーをやっているというギャップもスゴいと思ったし、そのギャップが面白さを生んでいるような気がします。

渡邉 私はアクション・シーンがやっぱり多いなというのが最初の印象でした。

でも、そのアクションのきっかけが私と言うか。私が演じた玲実を連れ去ろうとするグリムリーバーズを高岩さん演じる九條が倒す描写が多いから、私はめちゃくちゃ足を引っ張っているな〜と思って。

私が捕まらなかったら、そんな大事にはならないわけですからね(笑)。

高岩 いやいや、捕まらないと物語にならないから!(笑)

渡邉 まあ、そうなんですけどね(笑)。

高岩 逆に、“お願いだから、捕まって”っていう気持ちですよ(笑)。

渡邉 まあ、私のおかげで、みなさんのカッコいいアクションが見られるわけですから、そこは自分でもいい働きをしたのかなって思っています(笑)。