近年、女性の間で増え続ける「貯金地獄」。

「借金地獄」は聞いたことがあっても「貯金地獄」って?といまいち理解できない人も多いでしょうが、貯金はあったらあったに越したことがないはずなのに、なぜ地獄なのでしょうか。

貯金地獄とは、いくら貯金をしても不安でたまらない状況に陥ってしまう人のことを指し、「お金使えない症候群」と似たような症状の人のことを言いますが、そういった状況に陥ってしまう人の多くは20代〜30代の独身女性に多いと言われています。

しかし最近、こうした「貯金地獄」に陥る人は、主婦の間にも増え続けていると言われ、主婦の貯金地獄の特徴としては「子どもには使えるのに、自分のためには使えない」というもの。

20代前半から40代後半の子育て世代と言えば、住宅ローンや教育費が重く圧し掛かる時期でもあり、そこに退職金や年金も保証されていない世代でもあります。

子どものこと、自分たちのこと全てにおいて将来的な不安を抱えていることから、主婦が「貯金地獄」に陥るのは分からないでもありませんが、デメリットがあることにも気づかず自分のことは二の次で日々我慢し節約に励んでしまいます。

今回は、不動産売買の現場でたくさんのお客様と接する中、貯金地獄に陥っていると思われる主婦を何人も見てきた宅建士の著者が、貯金地獄に陥る原因と特徴についてお伝えしたいと思います。

「貯金地獄」に陥る原因とは

老後の不安などを理由に不動産投資に目を向ける人が急増していますが、不動産投資を希望するお客様の中には十分すぎるほどの自己資金を所持しているお客様も多く存在します。

そのようなお客様はさぞかし年収が高かったり、親が資産家だったりするのかな〜と思いきや、そのようなお金持ちではない場合がほとんどです。

年収400万円〜600万円の世帯が多く、親が資産家でも何でもないのに1,000万円以上の自己資金を用意しているから驚きを隠せません。

そういった世帯に見え隠れするのが「貯金地獄」というもの。

様々なお話を伺っていると、貯金地獄に陥る原因は大きく分けて3つあることが分かりました。

漠然とした将来的不安を抱えている

将来的に子供の教育費や老後資金がどれくらい必要なのか、具体的な金額が分からないまま漠然とした不安を抱えながら貯金に走っている状態です。

過剰な節約や貯金に走る人ほど、ライフプランやマネープランを専門家等に相談しておらず、現実的な対処を行っていないがために不安を抱きやすくなっています。

人間はよく分からないことに対しては不安を抱きやすい生き物ですから、現実を分からず対処もしないまま漠然とした不安を抱えてしまい、貯金に走ってしまうということですね。

生まれ育った家庭環境による影響

幼い頃、自分の欲しいものを親から買って貰えなかったり、親から自分の好みを否定されてきたなど、お金に厳しい家庭環境の中で育ってきた人は、「お金を使うこと=いけないこと」と考えてしまう傾向にあります。

その結果、必要なものでも買うことを我慢し、貯金に走ってしまうのです。

趣味も特技も何もない自分への不満解消

節約志向の人に多く見受けられるのが、仕事以外に打ち込める自分だけの趣味や特技を持っておらず、交友関係も少ないというものです。

このような状態は理想とは真逆の「不満状態」であり、その不満を払拭してくれるのが貯蓄額ということ。

他人が持っていない「貯蓄額」を所持することによって、自分という存在を自分の中で認めようとするのでしょう。