「SPH」、「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール」の略で、工業や農業などの専門高校で、より高度な知識と技術を身につける国のプロジェクトのことです。
県内では甲府工業が今年度から指定されています。
高校3年間と今後設置される専攻科2年間のあわせて5年間で、専門教育をしていく予定です。
甲府工業では「製造業で活用できるロボットを通して、地域産業を支える技術者の育成」をテーマに、1年生275人を対象にこの4月からSPHのプログラムを導入しています。
1学期はSPHの狙いである論理的思考と課題解決力を培うための下地作りに重点を置きました。
「SPHでは教員が指示を出さなくても、生徒が自分で考えて課題をクリアしていく」(甲府工業金沢哲教諭)。
2学期から本格的にSPHの取り組みがスタートするのを前に、きょうは今後のリキュラムなどについて、県内企業や学識経験者による意見交換が行われました。
この中では「仕事で使う英語の教育にも力を入れるべき」「実践的技術者を育成のため、インターンなどで企業が協力すべき」といった意見が出され、企業ではより即戦力のある人材を必要としている事を伺わせました。
県でも即戦力を育てることで、もう1つの山梨の課題の解決を狙っています。
「より高度な人材を育成することで、地域の企業が求める人材を供給でき、人口定着にもつながっていくと思う」(県高校教育課菅沼恵光課長補佐)。
県内企業の人材不足の解消と県内への就職で若者の県外流出に歯止めをかけられるのか、山梨が抱える2つの大きな課題に対して、甲府工業のSPH=スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールに今から期待がかかっています。