富士山の裾野から流れ出る赤い溶岩流。
山梨県は、富士山の噴火による溶岩流を表した3次元のシミュレーション動画をホームページで公開しました。
この動画は3月、17年ぶりに大幅に改定されたハザードマップに基づいたもので、噴火からの48時間を2分間にまとめています。
小規模噴火が41パターン、中規模と大規模は、それぞれ5パターンの合計51パターンが作成され、小規模噴火でも短時間で住宅地に溶岩流が迫っています。
例えば、山梨県富士吉田市上吉田にある東富士五湖道路の富士山側で噴火した場合。
溶岩流は45分で国道138号に達し、1時間で吉田小学校付近に、そして5時間で富士吉田市役所近くの国道139号にまで到達します。
溶岩は、さらに低い地形を流れ下り、2日目の18時間で中央道の富士吉田・西桂スマートインター付近に達し、山梨県西桂町にまで流れ込む想定になっています。
噴火から48時間の溶岩流の動きを示すことで、住民や市町村に初動段階での避難の参考にしてほしいとしています。
また、今回公開された動画には、複数の火口から同時に噴火するパターンもあります。
それが「割れ目噴火」です。
富士吉田市の北富士演習場内にある溶岩地帯です。
沢のようにも見えますが、ここは火口で、富士山では過去にこのような割れ目噴火が起こったことが指摘されています。
今回の動画では、山梨県鳴沢村のスバルライン付近の2合目から4合目あたりで、大規模と小規模の噴火が3つの火口で同時に起こったことも想定しています。
この場合、溶岩は鳴沢村や富士河口湖町方面に流れ、15時間で中央道・河口湖インター付近に到達するとしています。
県は、この動画を市町村などに配布し、避難計画の作成を支援すると共に動画を使った住民説明会の開催を考えています。