VW電気自動車(EV)「ID.4」の2023年モデルが米国で登場しました。日本にも2022年内に登場すると予想されるコンパクトSUVの世界戦略車ですが、どのように変わったのでしょうか。

エントリーモデルがより買いやすい価格に

 米国フォルクスワーゲン(VWアメリカ)は2022年8月4日、米国において電動コンパクトSUV「ID.4」の2023年モデルを発表しました。同年秋から発売する予定です。

 ID.4は、コンパクトモデル「ID.3」に続き、VWの完全電動モデル「ID.シリーズ」の第2弾として2020年9月に世界初公開されたモデルです。

 ボディサイズは全長4584mm×全幅1852mm×全高1612mm、ホイールベースは2766mm。ID.シリーズ第1弾として欧州で最初に登場したID.3が全長4261mm×全幅1809mm×1552mm、ホイールベース2765mmなので、ひと回り大きなコンパクトSUVです。
 
 ID.3と同様、ID.4も新しいモジュラー・エレクトリックドライブ・マトリクス(MEB)プラットフォームをベースにしたモデルになります。このプラットフォームはEV専用に設計されていて、電動部分をコンパクトなデザインにすることで広々とした室内空間を実現しています。荷室容量は通常時で543リッター、最大1575リッターまで拡大します。

 ID.4は、VWにおけるEVの重要な世界戦略車となっています。独ツヴィッカウ工場や米国チャタヌーガ工場での生産だけでなく、今後は中国・安亭工場でも生産される予定です。

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 今回、米国で登場した2023年モデルのID.4は、フロントバンパーにグロス・ブラックのアクセントをあしらうなど、エクステリアを改良。インテリアでは12インチのインフォテインメントディスプレイを標準装備。ダッシュボードは、新たにメランジファブリックが施されています。

 エントリーモデルの「ID.4スタンダード」は、新しい62kWhのバッテリーを搭載する後輪駆動モデルで、201馬力を発生するモーターを搭載。推定航続距離は208マイル(約334km)で、車両価格は従来よりも引き下げられ、3万7495ドル(日本円で約506万円)からとなっています。

「ID.4プロ」は82kWhバッテリーを搭載し、航続距離は275マイル(約442km)に引き上げられます。後輪駆動モデルは201馬力ですが、全輪駆動モデルはフロントにモーターが追加され、トータル295馬力となります。ID.4プロの車両価格は、後輪駆動モデルが4万2495ドル(約573万円)、全輪駆動モデルが4万6295ドル(約663万円)からとなっています。

 レザーシートや電動パノラマガラスサンルーフなど充実した装備のSグレードも用意。「ID.4 S」は4万2495ドル(約573万円)、「ID.4プロ S」は4万7495ドル(約641万円)、「ID.4 AWDプロS」は5万1295ドル(約692万円)です。

 Sグレードの装備に加え、さらにブラックルーフや20インチホイール、デジタルサウンドパッケージなどが標準の最上級グレード、Sプラスを設定。「ID.4プロSプラス」は5万195ドル(約677万円)、「ID.4 AWDプロSプラス」は5万3995ドル(約730万円)です。

 ID.4の場合、米国では最大7500ドル(約101万円)の連邦税額控除(EV補助金)が受けられます。