ポルシェのEVスポーツセダン「タイカンターボS」が、ドイツのサーキット「ニュルブルクリンク」北コースの量産EV記録を再び更新しました。

テスラの記録を抜き再び最速EVの称号を得た

 独ポルシェは2022年8月10日、電気自動車(EV)「Taycan Turbo S(タイカンターボS)」がニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)でタイムアタックをおこない、市販車EVで最速記録となる7分33秒350というラップタイムを計測したと発表しました。

 これまでニュルブルクリンク北コースでは、タイカンターボが7分42秒3という記録を持っていましたが、2021年9月にテスラ「モデルSプレッド」が7分35秒579という記録を叩き出しました。プラッドはモデルSの最強グレードで、3モーターを搭載。トータル出力1100馬力を発生し、4輪を駆動するモデルです。

 今回記録に挑戦したタイカンターボSには、純正オプションである「パフォーマンスキット」を装着。このパフォーマンスキットは現在ドイツでのみ利用可能で、2023年モデルのタイカンターボSセダンでのみ利用可能です。

 パフォーマンスキットは21インチRSスパイダーデザインホイールと、公道走行可能なピレリ「Pゼロコルサ スポーツ」タイヤが装着されています。このタイヤのコンパウンドは、レーシングタイヤのコンパウンドに近いといいます。

 さらにパフォーマンスキットの要素としては「ポルシェ4Dシャシーコントロール」のソフトウェアアップデートが含まれます。このシステムはタイカンのシャシをリアルタイムで分析、同期するもので、よりハードに、そして正確で俊敏に攻めることができるといいます。

 このパフォーマンスキットのドイツでの価格(ドイツの付加価値税VAT19%込)は1万3377.32ユーロ(日本円で約184万円)です。取付をおこなってもタイカンのメーカー保証には影響を受けません。

※ ※ ※

 ポルシェの開発ドライバーのラース・カーン選手が、公証人の立ち会いの中、パフォーマンスキットを装着したタイカンターボSでタイムアタックを実施。7分33秒350のラップタイムを計測しました。

 この車両は安全のために必要なロールケージとレーシングシートを除けば完全に量産車で、公証人のテュフ・ラインランド氏が標準的な生産モデルであることを確認しました。

 タイカンターボSは最大625馬力を発生、さらにローンチコントロールを使うと最大761馬力を発生します。
 
 ラース・カーン選手は、「EVのニュルブルクリンク記録がポルシェの手に戻ったことを嬉しく思います。このラップタイムは、新しいパフォーマンスキットにどれほどの可能性があるかを示しているだけでなく、タイカンのスポーツカーの遺伝子をもう一度確認するものでもあります」とコメントしています。