プジョーの人気MPVが「リフター」です。2022年中にも3列シート7人乗り仕様が日本市場に導入される予定です。どんなクルマなのでしょうか。

ライバルのルノー新型「カングー」登場に合わせるように日本上陸!?

  日本で根強い人気のあるフランス車が、ルノー「カングー」やプジョー「リフター」、シトロエン「ベルランゴ」のMPVです。

 これらはもともと小型商用車をベースにした乗用車で、欧州ではフルゴネットと呼ばれるジャンルとなります。
 
 日本では2002年に初代カングーが登場して以来、そのコンパクトなボディと圧倒的な室内スペースが人気となり、とくに若いファミリーに支持されました。

 その後、2009年に2代目カングー、そして2019年にはリフターとベルランゴが日本で展開されました。

 そして2022年10月に開催されるイベントで、ついに3代目となる新型カングーが日本でお披露目される見込みです。

 ライバルのフルモデルチェンジに合わせるように、2022年中に追加される予定なのが、3列シートを持つプジョー「リフター・ロング」です。

 リフターは1996年に欧州で登場した「パートナー」を起源とするMPVです。パートナーは、シトロエン・ベルランゴの兄弟車という関係性で、商用車および乗用車がありました。

 現行リフターは、2018年3月に開催されたジュネーブモーターショーで世界初公開されたモデルです。

 パートナーという車名は商用車としてそのまま残り、乗用車はリフターという名前に変わりました。現行リフターが初代モデルとなります。

 シトロエン・ベルランゴのほか、欧州市場で展開されるオペル「コンボ」、トヨタ「プロエースシティ」と兄弟車という関係になります。

 日本では2019年10月に特別仕様車の「デビューエディション」がオンラインで予約注文を開始。2020年11月にはカタログモデルが登場しました。

 全長4405mm×全幅1850mm×全高1880mm、ホイールベースは2785mmというボディサイズで、Cセグメントの大きさながら広大な室内が特徴です。荷室も5名乗車時で597リッター、2列目シートを倒すと最大2126リッターと、SUVであるプジョー「5008」の1862リッターを大幅に上回ります。

 搭載されるエンジンは130馬力・300Nmを発生する1.5リッターディーゼルターボで、8速ATの「EAT8」を組み合わせるFFモデルです。

 兄弟車のシトロエン・ベルランゴにはない機能として「アドバンスドグリップコントロール」が挙げられます。これはトラクションコントロールの進化版といえる機能で、路面状況に合わせてパワートレインやブレーキを統合制御し走破性を高めるもので、5つのモードを備えるものです。

標準モデルよりも全長がおよそ350mm長い

 2022年中に日本にやってくる予定のリフター・ロングとはどんなモデルなのでしょうか。

プジョーの3列7人乗りMPV「リフター・ロング」の透視イラスト

 リフター・ロングは全長4753mm×全幅1848mm×全高1879mm、ホイールベース2975mm(欧州仕様)というボディサイズで、通常のリフターよりも全長が約350mm、ホイールベースが190mm長くなっています。全幅・全高は変わりません。

 全長が長くなった恩恵は室内スペースの広さにつながっています。リフター・ロングは3列目シートを用意、乗車定員7名を実現しています。

 3列目シートは折りたたむと完全に収納されます。また、さらに3分割で折りたためる2列目シートをすべて倒すと、広大でフラットな荷室が広がります。

 欧州では110馬力・205Nmを発生する1.2リッター直列3気筒ターボガソリンエンジン「ピュアテック110」搭載モデルや6速MT仕様も用意されますが、日本に導入されるモデルは、現行リフターと同じ1.5リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン+8速ATとなりそうです。

 さらに欧州では2021年に、ピュアEVの「E-RIFTER(E-リフター)」が登場しています。これはリフターをベースにした電気自動車で、最高出力136馬力、最大トルク260Nmを発生するモーターを搭載。

 搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は50kWhで、1充電航続可能距離はWLTPモードで最大280kmを実現しているといいます。

 リフター・ロングの日本上陸のタイミングで、このE-リフターも登場するかどうかは未定ですが、日本市場に導入を検討している段階だといいます。

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 リフター・ロングの日本導入は「2022年中」とだけ発表されており、詳細な時期については未定です。車両価格はまだ発表されていません。