フォード新型「マスタング」が世界初公開されました。初代登場から58年という長い歴史を持つアメリカンスポーツモデルは、伝統と革新をテーマに7代目へと進化しています。

クーペとコンバーチブルを同時に世界初公開

 米国Ford(フォード)は2022年9月14日、新型「MUSTANG(マスタング)」を世界初公開しました。

 初代登場から58年という歴史を持つマスタングは、現在でも世界的に人気が高いスポーツモデルです。

 2022年4月には、マスタングは「2014年以来7年連続で、世界でもっとも売れているスポーツクーペ」という結果が発表されています。

 今回登場した新型マスタングは、初代から数えて7代目となるモデルです。

 エクステリアデザインは、伝統にインスパイアされたデザインにモダンな彫刻が施されています。低く水平なフロントグリルはフロントの幅を強調し、グリルのデザインは1960年代のマスタングの歴史を強調しています。3本ラインのLEDヘッドランプも伝統を受け継いでいるといいます。

 ルーフラインはドライバーがサーキット上でヘルメットを外さずに出入りできるように最適化されています。

 オープンモデルの「マスタング コンバーチブル」は、ドロップトップの遺産を継承しています。シングルハンドルセンターラッチによるワンタッチ操作で、ファブリックルーフが開閉します。コンパクトなルーフデザインにより、ゴルフバッグを2つまで収納できる、セグメントをリードする荷室を備えています。

 インテリアはドライバー中心のコックピットが広がります。戦闘機にインスパイアされたコックピットは、湾曲したふたつのディスプレイを備えています。

 12.4インチのデジタル インストルメントクラスターはカスタマイズが可能で、ドライブモードを選択すると、クルマの現在の設定がリアルタイムの3Dグラフィックとしてセンタースタックに表示されます。またオプションで13.2インチのディスプレイに変更することが可能です。さらにアマゾン・アレクサを内蔵することにより、音声コマンドで音楽やポッドキャストを再生できます。

 新型マスタングには、2.3リッター直列4気筒ターボ「EcoBoost」と、マスタング史上もっともパワフルな5.0リッターV型8気筒「コヨーテ」と、2つの新しいエンジンが搭載されます。コヨーテエンジン搭載モデルは「マスタングGT」という名前になります。

 トランスミッションは標準の6速MTのほか、10速ATも選択できます。マスタングGTの6速MTモデルには、変速の際に自動的にエンジン回転数を合わせるレブマッチングを搭載。これにより変速時にもピークトルクが維持され、制度や洗練性がさらに向上するといいます。

 またセグメント初の「エレクトロニックドリフトブレーキ」を採用。これは伝統的な機械式ハンドブレーキに機能性を備えたもので、サーキットにおいて初心者ドライバーでも簡単にドリフトできるといったものです。熟練したドライバーも使いやすい機能だといいます。

 新型マスタングは2023年夏に米国で発売され、その後世界各国で順次発売される予定です。米国ミシガン州フラット ロックにあるフォード組立工場で組み立てられます。

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 初代マスタングは、1964年4月に開催されたニューヨーク万国博覧会で世界初公開された2ドアクーペ、およびオープンモデルで、登場以来すでに58年という長い歴史を持っています。

 低価格でコンパクト、そして「フルチョイスシステム」と呼ばれる多数のオプションを設定し、自分好みの1台に仕上げられる販売手法も相まって、初代マスタングは大ヒットとなりました。

 以来、1974年に登場した2代目、1979年登場の3代目、1994年に登場した4代目、2005年登場の5代目、2015年登場の6代目と進化を続けてきました。
 
 日本でもフォード・ジャパンが輸入販売、2016年9月にフォード・ジャパンが撤退するまでは多くのマスタングが日本で販売されました。現行型となる6代目マスタングは2014年10月に登場、歴代マスタングとしては初めて右ハンドル車も設定されました。