メルセデスAMGのハイパーカー、新型「ワン」が、独ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでタイムアタックをおこない、見事に公道走行可能な市販車カテゴリーの新記録を打ち立てました

6分35秒183というニュル北コース新記録

 独メルセデス・ベンツの高性能車部門、メルセデスAMGは2022年11月10日、同年6月に世界初公開されたハイパーカー、メルセデスAMG「One(ワン)」が、ドイツのサーキット、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)で、公道走行可能な市販車、およびスーパースポーツカーのカテゴリーで新記録を打ち立てたと発表しました。

 メルセデスAMGワンは、2017年のIAA(フランクフルト・モーターショー)でコンセプトモデル「メルセデスAMG プロジェクト ワン(Mercedes-AMG Project One)」として世界初公開された、メルセデス初となるハイパーカーです。同年10月には、第45回東京モーターショーにも出展されています。

 メルセデスAMGの創業50周年を記念して企画されたモデルで、ブランド55周年となる2022年6月に世界初公開されました。

 今回、新型AMGワンのニュルブルクリンクでの公式タイムアタックは、10月28日におこなわれました。DTMのレーシングドライバーであり AMGブランド アンバサダーでもあるマロ・エンゲル選手が、20.832kmのコースを6分35秒183というタイムでラップし、従来ポルシェ「911GT2 RS」が持っていた6分43秒3という市販車の記録を8秒以上更新しました。

 ラップを終えたエンゲル選手は「今回のコースコンディションで、この記録を出せるとは思っていませんでした。コースのいくつかの場所は完全に乾いていなかったためトリッキーでした。このプロジェクトに関わったすべてのAMGチームを誇りに思います」とコメントしています。

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 メルセデスAMGワンは、メルセデスAMGの最新F1技術を投入。エンジンはF1マシン譲りの1.6リッターV型6気筒ターボを搭載。1万1000rpmまで回る高回転型エンジンは最高出力574馬力以上を発生します。

 さらにフロントに2基、リアに2基の計4基のモーターを搭載し、4輪を駆動します。モーター出力と合わせると、ワンのシステム全体の最高出力は782kW(1063馬力)にも達します。フロントモーターは左右それぞれに駆動力を配分することで、高いコーナリング性能を誇るといいます。組み合わされるトランスミッションは7速AMTです。

 ボディサイズは全長4756mm×全幅2010mm×全高1261mm、ホイールベースは2720mmで、車両重量は1695kgと軽量です。

 これにより、最高速度は352km/h、0−100km/h加速は2.9秒、0−200km/h加速は7.0秒という驚異的なパフォーマンスを発揮します。

 さらに800Vという高電圧の「EQ Power+」システムを搭載するプラグインハイブリッド(PHEV)で、電気のみで18.1km走行することが可能です。

 メルセデスAMGワンの車両価格は272万ドル(約3億8600万円)で、生産台数は限定275台。すでに完売しているといいます。