ステルヴィオに続くアルファ ロメオのSUV第2弾、新型「トナーレ」の日本発表が2023年1月26日に決定しました。

特設WEBサイトにてカウントダウン開始

 ステランティスの伊ブランド、アルファ ロメオは、特設のWEBサイトを開設、新型ミドルサイズSUV「Tonale(トナーレ)」の日本発表までのカウントダウンをおこなっています。

 特設サイトによると、トナーレの日本発表は2023年1月26日。価格や導入グレードなどの詳細はまだ発表されていません。

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 トナーレは2019年のジュネーブモーターショーでコンセプトモデルが披露され、2022年2月8日に世界初公開されたモデルで、アルファ ロメオとしては「ステルヴィオ」に次ぐSUV第2弾となります。

 全長4528mm×全幅1841mm×全高1601mm、ホイールベース2636mmという比較的コンパクトなサイズのSUVで、メルセデス・ベンツ「GLA」やアウディ「Q3」あたりがライバルになりそうです。

 トナーレは、アルファ ロメオ初の電動化モデルになります。マイルドハイブリッドとプラグイン・ハイブリッドの2本立てとなります。

 ハイブリッドモデルは160馬力を発生する新開発の1.5リッター直列4気筒可変ジオメトリーターボ(GTV)エンジンに15kW(20馬力)・55Nmを発生する「P2」モーターを組み合わせたもので、トランスミッションは7速TCT(DCT)、48Vシステムが搭載されます。一般的なマイルドハイブリッドと異なり、エンジンを停止した状態でもEV走行が可能なのが特徴です。ハイブリッドモデルは130馬力仕様も登場する予定です。

 こちらのモデルはFFです。

 トナーレのトップパフォーマンスモデルである「プラグイン・ハイブリッドQ4」は、その名のとおり全輪駆動です。エンジンで前輪を駆動し、モーターで後輪を駆動します。

 搭載エンジンは1.3リッター直列4気筒マルチエア・ターボで、こちらでは180馬力、モーターでは120馬力を発揮。システム全体では275馬力と、ステルヴィオが搭載するガソリンエンジンの280馬力に匹敵するパワーを手に入れています。

 プラグイン・ハイブリッドQ4の0−100km/h加速は6.2秒と俊足で、電動モードでの走行可能距離は市街地サイクルで80km、複合サイクルで60km以上となり、このクラスにおける最高値を実現しています。7.4kWの急速充電器を使用した場合、満充電まで2.5時間と発表されています。

 さらに、130馬力・320Nmを発生する1.6リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンと6速DCTトランスミッション、前輪駆動を組み合わせたモデルもラインナップしています。

自動車としては世界初NFT(非代替性トークン)技術を搭載

 トナーレのグレードはハイブリッド、プラグイン・ハイブリッドともに「スーパー」と上級版の「TI」という構成になっています。

アルファ ロメオ新型「トナーレ」のインテリア(欧州仕様)

 スーパーにはスポーティな雰囲気を持つ様々なオプションを含んだ“スプリント”パックが、TIにはさらなるスポーティさとパフォーマンスを重視した“ヴェローチェ”パックが用意されています。

またトナーレには自動車としては世界で初めて、NFT(非代替性トークン)テクノロジーが搭載されました。

 これは生産された段階から後で修正の手を入れられない情報を記録していくことができるもので、ユーザーの同意があれば、メンテナンス記録などを蓄積していって証明書を発行することもできるというものです。

 これは中古車になったときの信頼性にもつながって、残存価値に好影響を与えることになる可能性があります。

 またクルマの主要コンポーネントの保証期間が5年に延長され。ハイブリッド・モデルのバッテリーの保証期間は8年間または15万kmとされるなど、ユーザーにとって有用なサービスも構築されていいます。

 それ以外にもレベル2のADASが標準で備わったり、セミオートマチックのパーキング・システムが採用されたりと話題も豊富です。
 
 トナーレの走りはスポーツカーメーカーのアルファ ロメオらしく、ダイナミックな挙動となります。理想的な重量配分、セグメントでもっともダイレクトなステアリングレシオ(13.6)、クラスで唯一採用するインテグレーテッド・ブレーキシステム(IBS)、アルミニウム製シフトパドルなどによって実現しています。