憧れのスーパーカー、ランボルギーニ「ミウラ」の前後ボディカウルが、自動車のオンラインオークションサイトに出品されていました。塗装が傷んでいる上にスチール製スタンドに溶接されているようですが、約260万円で落札されました。購入した人は果たして何に使うのでしょう?

オブジェに活用!? 前後ボディカウルのみがオークションに登場

 自動車のオンラインオークションサイト「Collecting Cars」を眺めていたら、びっくりするモノが出品されていました。なんとランボルギーニ「ミウラ」の前後ボディカウルが販売されていたのです。

 発見したときの入札金額はわずか3750ポンド(約60万円)でしたが、結局、2023年1月9日の期限までに47件の入札があり、最終的には1万6200ポンド(約260万円)で落札となりました。

 ドイツから輸入されたとされる前後ボディカウルですが、「スチール製のスタンドに溶接されている」ということ以外、詳細はわかっていないようです。どこかの段階で余った前後カウルを展示用のオブジェに仕上げたオーナーがいたのでしょう。

 クルマのパーツを用いたオブジェって意外と存在していますし、DIYでもできそうなものもちらほら見かけます。例えば、ホイールを積み上げてシートにしたり、使用済みタイヤを積み上げた上にガラス板を載せてテーブルにしたり、サスペンションのスプリングに電球を仕込んでライトスタンドにしたり……。ガレージをお持ちの方の中には、実践している方もいらっしゃるかもしれませんね。

 また、ミウラではありませんが、フロントマスク一式やリア回り一式を融合させたデスクやベッド、ソファなども見かけたことがあります。

●興味のない人には単なる塗装が傷んだパーツだが……

 今回、出品されていたミウラの前後ボディカウル、塗装面こそサーフェサーがまばらに露出していますが、カウル自体の状態は変なゆがみや凹みも見受けられず、良好な様子です。

 購入したのは、前後ボディカウルを探しているオーナーだったのか、ディスプレイ用オブジェとして購入した人だったのか、ボディカウルをスキャンして3Dプリントしようという人だったのか、ボディカウルをさらに改造してアートに仕上げようと考える人だったのか……詳細は定かではありませんが、想像すると面白いですね。

 1万6200ポンドという落札価格は高いのか安いのか、コメントしづらいですが、きっと富裕層が購入されたのでしょう。ミウラの前後ボディカウルは決して小さなものではありません。置き場所を確保するのも、日本の基準で考えると大変です。広いガレージ、広いリビングルームに飾ったら、相当なインパクトがあるでしょう。天井高がしっかり確保された邸宅なら、壁にかかっていても素敵かもしれません。

 普通の人から見たら、塗装のはげた単なるボディパーツにしか見えないでしょうが、“腐っても鯛”といってはいい過ぎでしょうか? そう遠くない将来、このミウラのボディカウルを用いたオブジェが世に公開されるのでは、そう期待しています。