ヒョンデのEVブランド「アイオニック」第2弾となるクーペセダンEV「アイオニック6」の米国市場での価格が発表されました。米国ではこの春に発売される予定です。

後輪駆動と全輪駆動モデルを用意

 韓HYUNDAI(ヒョンデ)の米国法人、ヒョンデ・モーター・アメリカは2022年7月14日、電気自動車(EV)のクーペ風セダン「IONICQ 6(アイオニック6)」2023年モデルの米国市場での価格を発表しました。

 アイオニック6は、ヒョンデのEV専用ブランド「アイオニック」第2弾となるモデルで、2022年7月に世界初公開されました。第1弾は日本市場にも導入されている5ドアハッチバック「アイオニック5」で、それに続くモデルとなっています。

 全長4855mm×全幅1880mm×全高1495mm、ホイールベースは2950mmという、いわゆるEセグメントといわれる上級セダンになります。

 ヒョンデグループのEV専用プラットフォーム「E-GMP」を採用したモデルで、搭載されるリチウムイオンバッテリー容量は標準レンジモデルが53KWh、ロングレンジモデルが77.4kWhです。エネルギー効率は14kWh/100kmと、同セグメントのなかではもっとも高効率だといいます。これにより、ロングレンジモデルの1充電での航続可能距離361マイル(約580km)を超えるといいます。

 インテリアは「繭」のようなパーソナルスペースをデザインしたといいます。シートは従来モデルよりも30%薄く作られ、より広い室内空間を実現しています。さらに12インチのタッチスクリーンインフォテイメントディスプレイを搭載、現在の充電状態に基づいて、リアルタイムで移動半径マッピングを教えてくれます。これは途中で充電ステーションを含めての最適なルート検索が実現可能です。

 後輪駆動(RWD)または全輪駆動(AWD)が選択可能で、AWDは前後ふたつのモーターを搭載します。後輪駆動モデルは149馬力と225馬力の2つのグレードがあります。

 最上位モデルの全輪駆動デュアルモーターのトータル出力は320馬力・605Nmを発生、0−100km/h加速は5.1秒というパフォーマンスを誇ります。

 アイオニック6は、アイオニック5と同様、ビークルtoロード(V2L)を実現。あらゆる家庭用電気機器を充電することが可能で、停電時やキャンプなどに有効です。

※ ※ ※

 今回発表されたのは米国市場でのアイオニック6の車両価格です。

 ベースグレードとなる「SE RWDスタンダードレンジ(149馬力リアモーター・後輪駆動・航続可能距離240マイル)」は4万1600ドル(日本円で約561km)、最上級グレードの「リミテッドAWD(320馬力デュアルモーター・四輪駆動・航続可能距離270マイル)」は5万6100ドル(約757万円)です。

 米国での発売は2023年春を予定しています。なお日本での展開についてはまだ発表されていません。