トヨタ新型「プリウス」に、プラグインハイブリッド車(PHEV)が登場しました。3月15日より販売が開始されます。

EV走行可能距離は17インチタイヤ車で105km!

 トヨタは2023年3月1日、新型「プリウス」のプラグインハイブリッド車(PHEV)をZグレードに設定、同年3月15日に発売すると発表しました。

 消費税込みの車両価格は469万円です。

 プリウスは「21世紀に間にあいました。」のキャッチコピーで、1997年に世界初の量産型ハイブリッドカーとして誕生。

 2代目は、プリウスの特徴ともいえる「モノフォルムシルエット」を初採用し、進化したシリーズパラレルハイブリッドシステム(THSⅡ)の搭載でさらなる燃費向上を達成。3代目は、エンジン排気量を1.8リッターに拡大し、ハイブリッドシステムをより高効率化したことで、燃費だけでなく走行性能も強化しました。

 4代目は、TNGAプラットフォームを初採用し、さらなる環境性能の向上と進化した走りを実現しました。

 プリウスは、誕生から25年間、車名が意味する「先駆け」の言葉通り、圧倒的な燃費性能を備えた新世代のエコカーとしてHEVの普及を牽引し続けています。グローバル累計販売台数は約505万台に達します。

 新型プリウスは2022年11月16日にフルモデルチェンジ、5代目へと進化したモデルです。 ボディサイズは、全長4600mm(先代比+25mm)×全幅1780mm(+20mm)×全高1420mm〜1430mm(-40mm)、ホイールベース2750mm(+50mm)となっています。

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 今回登場したPHEVモデルは、コンパクトかつ大容量な駆動用バッテリーと、高出力の駆動用モーター、高効率なガソリンエンジンを組み合わせた最新のプラグインハイブリッドシステムを搭載した、プリウスのハイパフォーマンスモデルとして誕生しています。

 新開発の「2.0Lプラグインハイブリッドシステム」をトヨタ初採用。システム最高出力は従来型の約2倍となる223馬力を発生、0−100km/h加速は6.7秒と、ハイパフォーマンスモデルとして圧倒的な動力性能を確保しながら、19インチタイヤ装着車は26.0km/L、17インチタイヤ装着車は30.1km/Lという低燃費を実現しています。

 またEVモード走行距離は、19インチタイヤ装着車で87km、17インチタイヤ装着車では従来型比75%向上となる105kmを達成しています。

 さらにPHEVならではの機能として、、レジャーやアウトドアで役立つ、バッテリーにためた電力を外部に給電できる「EV給電モード」に加え、停電や災害などの非常時にクルマを電源として活用できる「HEV給電モード」を設定。バッテリー満充電・ガソリン満タンの状態から約5日分の電力を供給可能です。給電用の装備として、室内への虫などの侵入や雨天での雨水の侵入を防ぐ外部給電アタッチメントを標準で装備し、ドアガラスを閉じたままでの外部給電を可能としました。

 メーカーオプションとして、太陽光を効率よく電力に変換し、1年間でEV走行1250km分に相当する電力を生み出す第2世代の「ソーラー発電システム」を設定。高効率ソーラーパネルを車両ルーフに搭載し、充電スタンドがない駐車場や災害等で停電した場合でも、太陽光さえあれば充電ができます。