米国スバルは先ごろ、「アウトバック」の2024年モデルを発表。なかでも、オフロードテイストの強い「アウトバック ウィルダネス」はフロントマスクのデザインを刷新したほか、装備類を充実させています。

本格クロカン4駆も真っ青の悪路走破性が自慢

 先ごろ米国スバルは、「アウトバック」をベースによりオフロード色を強めた「アウトバック ウィルダネス」の2024年モデルを発表しました。

 北米仕様のアウトバック(日本仕様の「レガシィ アウトバック」)は、長年、米国市場で高い支持を集めるモデル。そんな人気車種をベースに、2021年3月に発表されたのが今回進化を遂げたアウトバック ウィルダネスです。

 241mmのロードクリアランスを確保するほか、専用のサスペンションや17インチのオールテレーンタイヤを装着するなど、アウトドアシーンでの卓越した走破性と機能性をさらに強化し、よりタフでよりラギッドに仕立てられています。

 エクステリアでは、タイヤ周囲を覆う大型のクラッディングや、六角形のLEDフォグランプ、マットブラック仕上げとした“アンチグレアフードデカール”などを特別装備。

 対するインテリアでは、ブラックをベースにイエローのアクセントをプラスしたウィルダネス専用の仕立てとするほか、素材にはっ水性を持たせることで、乗員が濡れたりドロなどに汚れたりした状態でも気軽に乗り込めるよう配慮しています。

 機能面では、専用の低速/低勾配制御を備えた“X-MODE”を採用。パワートレインは、最高出力260hpの2.4リッター水平対向4気筒ターボエンジンと“リニアトロニックCVT”の組み合わせるほか、卓越した悪路走破性を実現すべく、20.0度のアプローチアングル、21.2度のランプブレークオーバーアングル、23.6度のデパーチャーアングルを確保しています。

●快適装備の充実も図った2024年モデル

 今回発表された2024年モデルのアウトバック ウィルダネスは、フロントマスクを大胆に変更。バンパーやLEDフォグランプの形状をブラッシュアップすることで、よりタフでよりワイルドなルックスに仕上げています。

 また、これまでアウトバックの上位グレードに装備されていた“360度ヒーテッドステアリングホイール”がウィルダネスにも採用されるなど、装備類のアップデートを図っています。ちなみに2024年モデルの北米での発売は、2023年秋の予定です。

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 現在、SUV人気が最高潮を迎えている日本では、より個性的なモデルが求められる傾向にあります。そのため、もしアウトバック ウィルダネスが日本で発売されたなら、一定の支持を集めるのではないでしょうか? まだ叶わぬ日本市場への投入にも期待したいところです。