欧州でメルセデス・ベンツ新型「GLCクーペ」が発表されました。まもなく日本でも登場する新型DセグメントSUV「GLC」をベースにしたクーペSUVですが、よりスタイリッシュになって登場しました。

ガソリン2種類ディーゼル2種類に加え PHEVモデルも3グレード用意

 独メルセデス・ベンツは2023年3月14日、「GLC Coupe(GLCクーペ)」をフルモデルチェンジし欧州で発表しました。

 GLCクーペは、メルセデス・ベンツのDセグメントSUV「GLC」をベースにしたクーペSUVです。初代GLCクーペは2015年の上海モーターショーでコンセプトモデルが登場、翌年2016年3月に開催されたニューヨーク国際モーターショーにて世界初公開されました。

 今回登場したのは、2代目となる新型GLCクーペです。

 全長4763mmと、従来モデルよりも31mm長くなっています。全幅は1890mmのまま、全高は1610mmと5mm高くなっています。

 エクステリアはメルセデスの新たなデザイン言語が採用されました。フロントグリルはよりワイドな印象となり、メルセデスの星型デザインを採用しています。

 さらにエアロダイナミクスも改善。Cd値は0.27と従来モデルの0.30から向上しています。またデジタルシミュレーションなどを用いることで風切り音も抑えています。

 インテリアにはモダンな「アバンギャルドライン」が標準装備されます。最新世代のUBUXインフォテイメントシステムを搭載、ドライバーの前には12.3インチの高解像度LCDスクリーンを設置、浮いているように見えるデザインにされています。、センターコンソールには11.9インチのセンターディスプレイを備えています。

 新型GLCクーペのICE(内燃機関)モデルはすべて48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。第2世代のISG(インテグレーテッド・スタータージェネレーター)と48Vシステムの組み合わせで、とくにエンジン回転数が低いときにサポートします。
 
 欧州でのグレードはガソリン2種類ディーゼル2種類で、204馬力・320Nmの2リッター直列4気筒ターボエンジンの「GLC200 4MATIC」、258馬力・400Nmの2リッター直列4気筒ターボの「GLC300 4MATIC」、197馬力・440Nmの2リッター直列4気筒ディーゼルターボの「GLC220d 4MATIC」、269馬力・550Nmの同エンジン「GLC300d 4MATIC」が用意されます。

 さらにプラグインハイブリッドモデルも「GLC300e 4MATIC」「GLC400e 4MATIC」「GLC300de 4MATIC」とガソリン2種類、ディーゼル1種類を用意します。WLTPモードでのEV走行可能距離はガソリンモデルが119kmから131km、ディーゼルモデルが113kmから130kmと公表されています。

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 まもなく日本では、2代目となる新型「GLC」が発表されます。今回世界初公開された新型「GLCクーペ」も導入される予定ですが、その時期についてはまだ発表されていません。