メルセデス・ベンツのコンパクトSUV「GLA」が欧州でマイナーチェンジし登場しました。メルセデスSUVラインナップのなかで最小のGLAは日本でも人気ですが、どのように改良されたのでしょうか。

インテリアには最新世代の「MBUX」を搭載

 独メルセデス・ベンツは2023年3月16日、コンパクトSUV「GLA」をマイナーチェンジし発表しました。

 GLAは初代が2013年に世界初公開された、メルセデス・ベンツの現行SUVラインナップの中でもっともコンパクトなモデルです。初代GLAは3代目「Aクラス(W176型)」をベースにしたモデルでFFプラットフォームを採用、2014年には日本でも登場しました。

 2019年にフルモデルチェンジされ、2代目となる現行型が登場、日本では2020年6月に、3列シートの兄弟モデル「GLB」とともに上陸しています。

 今回、登場以来初となるマイナーチェンジを受けて登場した改良新型GLAは、エクステリアのデザインを変更。縦型のルーバーと横型フィンを備えた新デザインのフロントグリルを採用し、より力強い表情になっています。

 またパワードームを備えたボンネットを採用、さらにアンダーライドプロテクションを備えたフロントバンパーで、オフロードイメージを強調しています。さらにLEDハイパフォーマンスヘッドライトとLEDリアライトが標準採用。17インチのツインスポークアロイホイールが標準採用されるほか、18インチから20インチのホイールもオプションで用意されています。
 
 インテリアには、7インチのインストルメントクラスターと10.25インチのマルチメディアスクリーンを標準で用意。さらにオプションで10.25インチのワイドディスプレイを2台用意しています。
 
 またコンフォートシートを標準装備、ARTICO人工皮革と立体的にエンボス加工された黒の生地で張り上げられています。

 最新世代のMBUXも備えています。またワイヤレスでApple CarPlayやAndroid Autoに接続する機能が追加され、さらに充電の電力が増加したUSB-Cポートが追加されています。

 エンジンはガソリン4種類、ディーゼル3種類。ガソリンエンジンの「GLA180」は136馬力・230Nmの1.3リッターターボ、「GLA200」は163馬力・270Nmの1.3リッターターボ、「GLA220 4MATIC」は190馬力・300Nmの2リッターターボ、「GLA250 4MATIC」は224馬力・350Nmの2リッターターボが組み合わされます。

 ディーゼルでは「GLA180d」は116馬力・280Nm、「GLA200d」「GLA200d 4MATIC」は150馬力・320Nm、「GLA220d 4MATIC」は190馬力・400Nmを発生する2リッターディーゼルターボエンジンが組み合わされます。

 ガソリンエンジンはすべて電動化され、48Vマイルドハイブリッド技術を搭載。トランスミッションは7速または8速DCTが組み合わされます。

 またプラグインハイブリッド「GLA250e」も用意。163馬力・270Nmの1.3リッターターボと109馬力・300Nmを発生するモーターが組み合わされます。モーター出力は従来モデルよりも5kW(約6.8馬力)アップ、システムトータル性能は218馬力・450Nmを達成しています。

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 改良新型GLAの日本での展開時期は未定です。