日本でも人気の3列7人乗りコンパクトSUV「GLB」が欧州でマイナーチェンジされました。どのように改良されたのでしょうか。
日本でも人気の7シーター・コンパクトSUVが初のマイナーチェンジ
独メルセデス・ベンツは2023年3月16日、3列7人乗りのコンパクトSUV「GLA」をマイナーチェンジし発表しました。
GLBは2019年に登場したコンパクトSUVです。日本では2020年6月に登場しました。
GLBはスタイリッシュなコンパクトSUV「GLA」と共通のプラットフォームを持った兄弟車ですが、全長4650mm×全幅1845mm×全高1700mm、ホイールベース2830mm(日本仕様)と、GLAと比べて全長は235mm、全幅は10mm、全高は80mm、ホイールベースは100mm、それぞれGLBが大きくなっています。
特徴は、3列シートを持つ7シーターモデルということです。3列目シートは、身長168cmの人まで対応というように制限こそありますが、それでも広い室内で人気は高く、日本自動車輸入組合(JAIA)による外国メーカー車モデル別新車登録台数順位を見てみると、2021年(1月から12月)で5812台と全体の11位、2022年も4790台の11位と、人気のモデルとなっています。
今回、登場以来4年ぶりとなるマイナーチェンジを受けて登場した改良新型GLBは、フロントとリアのデザインを一新。アンダーボディガードを備えた新設計のフロントバンパーは、オフロードの印象を強め、4つの水平ルーバーと、中央にスリーポインテッドスターを備えたSUVフロントグリルがそれを補完しています。
またLEDヘッドライトとリアライトを新設計。17インチのツインスポークアロイホイールが標準採用されるほか、18インチから20インチのホイールもオプションで用意されています。
インテリアは、自立式のダブルスクリーンを採用しました。標準では7インチのインストルメントクラスターと10.25インチのマルチメディアスクリーンを用意、さらにオプションで10.25インチのワイドディスプレイを2台用意しています。
またコンフォートシートを標準装備、ARTICO人工皮革と立体的にエンボス加工された黒の生地で張り上げられています。さらにコンフォート シート ファブリック カバーは 100% リサイクル素材で作られています。
標準装備も大幅にグレードアップ。ハイビームアシストやバックカメラ、USBパッケージ、本革巻きステアリングホイール、LEDフロントヘッドライトなどが標準化されました。
さらに最新世代のMBUXも備えています。またワイヤレスでApple CarPlayやAndroid Autoに接続する機能が追加され、さらに充電の電力が増加したUSB-Cポートが追加されています。インテリジェントな音声アシスタントは、Mercedes me アプリのオンライン サービスのおかげで、対話と学習の能力がさらに向上しています。
欧州では4つのガソリンエンジンと4つのディーゼルエンジンを選択できます。ガソリンモデルの「GLB180」は136馬力・230Nmの1.3リッターターボ、「GLB200」は163馬力・270Nmの1.3リッターターボ、「GLB220 4MATIC」は190馬力・300Nmの2リッターターボ、「GLB250 4MATIC」は224馬力・350Nmの2リッターターボが組み合わされます。ガソリンエンジンはすべて電動化され、48Vマイルドハイブリッド技術を搭載します。
ディーゼルモデルでは「GLB180d」は116馬力・280Nm、「GLB200d」「GLB200d 4MATIC」は150馬力・320Nm、「GLB220d 4MATIC」は190馬力・400Nmを発生する2リッターディーゼルターボエンジンが組み合わされます。
トランスミッションは7速または8速DCTが組み合わされます。
※ ※ ※
改良新型GLBの日本での導入時期はまだ発表されていません。