1990年の初代登場以来、欧州ではベストセラーハッチバックとして人気のモデル「クリオ」がマイナーチェンジ、欧州で登場しました。どう変わったのでしょうか。

ルノーの新ロゴをフロントに採用して新たな顔に

 仏ルノーは2023年4月、Bセグメントハッチバック「Clio(クリオ)」をマイナーチェンジし、欧州で発表しました。

 クリオは1990年に、「ルノー5(サンク)」の後継モデルとして初代が登場したコンパクトハッチバックで、現行型は2019年に登場した5代目です。

 日本でも1991年から「ルーテシア」名で登場。現行型は2020年11月に日本上陸を果たしています。

 クリオは初代登場以来、世界で累計1600万台を販売したというベストセラーモデルです。

 今回欧州で登場した改良新型クリオは、内外装を一新。

 エクステリアでは、フロントフェイス中央に新しいルノーのロゴ「Nouvel’R」が掲げられ、ドットパターンの立体的なデザインとされています。さらに細いフルLEDヘッドライトを採用、シャープな印象に変わっています。

 リアバンパーも一新、エアロダイナミクススクープはリアが視覚的にワイドに見えるようになっています。ただし、全長4053mm×全幅1798mm×全高1439mmというボディサイズはマイナーチェンジ前と変わりません。

 インテリアは、シート、ドアパネル、ダッシュボードなどに特別に開発されたサステナブル素材が用いられているのが特徴です。これはルノーの脱酸素戦略に貢献するといいます。

 またダッシュボードには7インチから10インチのデジタルディスプレイを装備。販売される国やバージョンにより、ラジオや「R&GO」、ルノーの「イージーリンク」マルチメディアシステムを搭載しています。

 パワートレーンもさまざまに用意されます。1リッター直列3気筒ターボ「TCe90」だけでなく、ディーゼルエンジン「Blue dCi 100」や、LPG仕様の「TCe100 LPG」も用意。

 もちろん、ルノー独自のフルハイブリッドモデル「E-TECH フルハイブリッド145」も用意、最新仕様が設定されています。

 ルノーブランドのCEO、ファブリス・カンボリーブ氏は「クリオは絶え間ない成功を収めてきました。世界でもっとも売れているフランス車であり、ヨーロッパではカテゴリー・リーダーです。新型クリオは、表情豊かな新しいフロントエンドを採用することで、そのモダンさを強調しています。またE-TECHフルハイブリッドは4.1L/100km(約32.4km/L)という優れた燃費で、ディーゼル車からの買い替えを検討しているお客様にとって理想的な技術です」とコメントしています。

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 改良新型クリオ(日本名:ルーテシア)の日本導入時期などは未定です。