米国レクサスは、新型「GX」を近日中に公開するとアナウンスしました。14年ぶりの全面刷新となる高級SUVは、果たしてどのような進化を遂げているのでしょう?

新型はクラムシェル型のボンネットフードを採用

 米国レクサスは先ごろ、新型「GX」を近日中に発表するとアナウンス。併せて2枚のティザー写真を公開しました。2023年中にフルモデルチェンジを果たすと思われる新型は、14年ぶりの全面刷新となります。

 トヨタの「ランドクルーザープラド」をベースとする高級SUVのGXは、2002年に初代モデルが誕生。2代目となる現行モデルは2009年に登場し、北米や中東といったマーケットで販売されています。

 現行GXは、全長4880mm、全幅1885mm、全高1885mmのボディサイズを持つ3列シートSUVで、最大7名まで乗車可能。パワートレインは、4.6リッターのV型8気筒エンジンと6速ATの組み合わせで、フルタイム4WD機構には悪路走破性を高める“アクティブトラクションコントロール”が備わっています。

 そうした中、米国レクサスは、新型GXにまつわる2枚のティザー写真を公開しました。いずれもフロントとリアのディテールを切り取ったものですが、それだけでも新型GXの迫力が感じられます。

 新型GXのフロント回りは、シャープな造形のヘッドライトが印象的。中央にはブラック仕上げのグリルが備わっていることがうかがえます。また、二枚貝のようにエンジンルームを覆うクラムシェル型ボンネットフードを採用しており、その両サイドが盛り上がっていることが確認できます。

 対するリア回りは、左右のコンビネーションランプをつなぐ赤いガーニッシュの上に「LEXUS」のレタリングがあしらわれるなど、最近のレクサス車の“お作法”をトレースしたデザインとなっています。

●日本市場への導入が期待される新型GX

 レクサスは現在、「LX」、「RX」、「RZ」、「NX」、「UX」、そしてGXというSUVをラインナップしていますが、6モデル中で唯一、GXは日本市場に導入されていませんでした。

 そんななかレクサスは、東京アウトドアショー2023のレクサスブースにアウトドア向けのカスタマイズを施した「GX アウトドア コンセプト」を出展。多くの来場者から高い注目を集めていました。

 東京アウトドアショー2023の会場では、「日本で販売していないGXをなぜ展示しているの?」といった疑問の声も聞かれましたが、もしかしたらサプライズ展示は、新型GXの日本市場投入へ向け、来場者の反応を見るリサーチだったのかもしれません。

 新型GXはどのようなモデルに進化するのか。そして、日本市場にも投入されるのか否か。近日中の正式発表に期待が高まります。