メルセデス・ベンツのEV「EQシリーズ」に、新たにSUVタイプのモデル「EQS SUV」が追加、まもなく日本で発表される見通しです。EQS SUVとはどんなモデルなのでしょうか。

全長5125mmというフルサイズのラグジュアリー電動SUV

 まもなく日本で、ラグジュアリー電気自動車(EV)のSUV「EQS SUV」が発表される見通しです。

 新型EQS SUVとはどんなモデルなのでしょうか。

 新型EQS SUVは、2022年4月19日に世界初公開した、メルセデスブランド初のオール電化のラグジュアリーSUVです。

 日本でも2022年10月に発売されたセダンモデルの「EQS」「EQE」につづき、プレミアムクラスのEVのための新モジュラーアーキテクチャー「EVA」に基づく3番目のモデルとなります。

 SUVタイプのEQシリーズとしては「EQC」「EQA」「EQB」に続き4番目のモデルです。

 EQシリーズのフラッグシップ、セダンのEQSの先進的なデザインと快適性に、人気の高いSUVのスペースと多用途性を融合したといいます。

 ボディサイズは全長5125mm×全幅1959mm×全高1718mmとフルサイズSUVで、ホイールベースは3210mmとEQSと同じ長さです。

 フルサイズSUVのサイズながら、EQS SUVにはステアリング角度が最大4.5度(オプションとして最大10度)のリアアクスルステアリングを標準で装備するため、最大10度のモデルの場合、回転サークルは11.9mから11mと小回り性も大きく向上します。

 最大7人乗車が可能で、2列目シートは標準で電動調節が可能。荷室には最大4つのゴルフバッグが収納可能となっています。また3列目にはふたつの独立したシートを用意しています。

 欧州では「EQS450+」「EQS450 4MATIC」「EQS580 4MATIC」の3種類が用意されています。

 EQS450+は後輪駆動(FR)で、最高出力265kW(360馬力)・最大トルク568Nmを発生するモーターをリアアクスルに搭載。WLTP航続距離は536kmから660kmとなっています。搭載するリチウムイオンバッテリーは全モデル107.8kWhで、OTA(オーバー・ザ・エアー)によりアップデートも可能で、エネルギーマネージメントは常に最新の状態に保たれます。

  EQS450 4MATICとEQS580 4MATICは4輪駆動で、フロントアクスルにもモーターを搭載します。システム出力はEQS450 4MATICが265kW(380馬力)・800Nm、EQS580 4MATICが400kW(544馬力)・858Nmとなっています。WLTP航続距離はEQS450 4MATICが507kmから613km、EQS580 4MATICが507kmから613kmです。

 車両価格は、EQS450+が11万658.10ユーロ(日本円で約1525万円)、EQS450 4MATICが11万4446.10ユーロ(約1580万円)、EQ 580 4MATICが13万5291.10ユーロ(約1865万円)です。 EQS SUVは、米国タスカルーサのメルセデス・ベンツ工場で、CO2ニュートラルな方法で生産されます。

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 新型EQS SUVは、日本においては2023年夏の発表を予定しています。どのグレードがやってくるのか、車両価格などは未定です。