646馬力という、市販車の自然吸気V8エンジンの中でもっともパワフルなエンジンを搭載した、コルベット史上最強のモデル「シボレー コルベットZ06」の予約注文受付が開始されました。2023年内に納車可能な先行販売を4台用意、こちらは抽選販売となります。

2023年納車のZ06はブラックのみ 限定4台で抽選販売

 ゼネラルモーターズ・ジャパンは2023年8月24日、ハイパフォーマンス・スポーツカー「シボレー コルベット」の高性能モデル。「シボレー コルベットZ06(ズィー・オー・シックス)」の予約注文受付を、同年8月25日より開始しました。

 消費税込みの車両価格は2500万円で、現行型コルベットと同様、日本仕様は右ハンドルを採用します。

 予約注文受付は申し込み順となり、基本的には2024年からの納車になります。ボディカラーはブラック/アークティックホワイト/トーチレッドの3色から選択できます。

 予約申し込みした中で希望の人には、2023年に納車予定のコルベットZ06への抽選販売に参加することが可能です。抽選対象となる車両は限定4台で、ボディカラーは4台のみ。インテリアカラーはアドレナリンレッドとなり、2023年納車モデルのみ、「コルベット誕生70周年記念プラーク」が装着されます。

現行型シボレー・コルベットは2019年7月に世界初公開されたアメリカンスポーツカーで、8世代目ということもあり「C8」と呼ばれています。

 従来のFR(フロントエンジン/リアドライブ)という駆動方式を捨て、歴代モデルで初となるミッドシップレイアウトを採用したC8コルベットは、その優れたパフォーマンスと最上級の操作性、快適性で、世界的に高い評価を得ています。

 今回予約受注が開始されたコルベットZ06は、C8コルベットをベースとするレーシングカー「コルベットC8.R」をベースに、サーキット走行を前提としたパフォーマンスカーとして設計・開発された高性能モデルです。

 魅力的なドライビングエクスペリエンスを提供するための最重要課題として、エンジンレスポンスと走行性能を徹底的にブラッシュアップしています。

 エンジンは、市販車に搭載される自然吸気V型8気筒エンジンとしては最高の出力を誇る、新開発の5.5リッターV型8気筒DOHCエンジン“LT6”を搭載。軽量なフラットプレーンクランクシャフトの採用で高回転域まで回るようになった同エンジンは、日本仕様でも最高出力646馬力という並み外れたパワーを実現しています。

 ちなみにLT6は、コルベットC8.Rに搭載される“LT6R”をベースとするエンジン。耐久ロードレースの厳しい世界において性能と耐久性に磨きをかけ、8600rpmからのレッドゾーン、フルレーシングスタイルのドライサンプオイルシステム、入念にチューニングされた吸排気システム、独特のエンジンサウンドなど、サーキット走行に特化した性能のあらゆる面を補完するよう設計されています。

 ボディサイズは全長4685mm×全幅2025mm×全高1225mm、ホイールベースは2725mm。 スタンダードなコルベットよりも全幅が95mm拡大されたC8コルベットZ06は、フロント275/30ZR20、リア345/25R21という大径のワイドタイヤを標準装備。あり余るパワーを路面へと伝えます。

 フロントとリアには、スタンダードモデルとは異なる専用デザインが与えられています。フロントマスクは、冷却性能を最大限に高めるべく工夫された機能的なデザインとなる一方、リアにはサーキットドライブ時の走行安定性とコーナリング性能を向上させるべく、調整可能な小型フィンを設けたリアスポイラーを標準装備しています。

 そのほかC8コルベットZ06は、“マグネティック・ライド・コントロール4.0”を始めとする専用チューニングサスペンションや、6ポッド仕様の大容量フロントブレーキ、最終減速比の変更で加速性能を高めた8速のデュアルクラッチ式ATなどを標準装備。サーキットでの激しい走りにも対応する仕立てとなっています。