メルセデス・ベンツの電気自動車(EV)「EQシリーズ」の最コンパクトSUV、「EQA」と兄弟車の「EQB」が欧州でマイナーチェンジし登場しました。どのように改良されたのでしょうか。

EQAは航続距離を最大560㎞まで延長

 独メルセデス・ベンツは2023年8月24日、電動コンパクトSUV「EQA」および「EQB」をマイナーチェンジ、欧州で改良新型を発表しました。

 EQAは2021年1月に世界初公開されたコンパクトSUVタイプの新型モデルで、メルセデス・ベンツのEVシリーズ「メルセデスEQ」モデルでもっともコンパクトなエントリーモデルという立ち位置になります。

 全長4465mm×全幅1835mm×全高1625mm、ホイールベースは2730mmと、サイズ的には日本でも人気のコンパクトSUV「GLA」とほとんど変わらないボディサイズになります。

 日本においては2021年4月に、「EQC」に続く純電気自動車(EV)第2弾として登場しています。

 EQBは2021年4月に、上海国際モーターショー2021で世界初公開されたメルセデス・ベンツの内燃機関バージョン「GLB」のEV版という位置づけになります。

 ボディサイズは全長4685mm×全幅1835mm×全高1705mm、ホイールベース2830mmという取り回しの良いサイズながら、最大7名の乗車を実現したEVです。日本においては2022年7月に登場しました。

 今回、欧州市場で発表された改良新型EQA/EQBは、内外装を一新。エクステリアでは、フロントグリルに星型パターンを備えた新デザインのブラックパネルを装備、上級モデルのEQシリーズと同様のデザインを実現しています。

 またヘッドライト上には一直線に繋がったデイタイムランニングライトを装備、また新形状のバンパーはよりワイドな印象を強調しています。

 さらにリアテールランプのデザインも変更されています。

 インテリアでは、最新世代のMBUXを搭載。またすべてのグレードに10.25インチのセンタータッチスクリーンが標準装備されています。表示スタイルはスポーティ/クラシック/サブル(詳細)の3種類、表示モードはナビゲーション/アシスタント/サービスの3種類からカスタマイズできます。

 また上級モデルと同様に、オプションでBurmesterサラウンドサウンドシステムを設定しています。

 バッテリー容量などは変更ありませんが、EQAの航続距離を最大560㎞まで延長しています。これは空力の最適化と転がり抵抗が最適化されたタイヤの採用などで実現したといいます。