ポルシェは、ベストセラーSUV「カイエン」に、最パフォーマンスモデル「カイエンターボE-ハイブリッド」を設定、発表しました。従来モデルとどこが進化したのでしょうか。

GTパッケージ装備の「カイエンターボ Eハイブリッド クーペ」も同時に登場

 ポルシェジャパンは2023年8月29日、「Cayenne Turbo E-Hybrid(カイエンターボ E-ハイブリッド)」を発表、予約受注を開始しました。

 カイエンは、2002年に初代が登場したポルシェ初のSUVです。

 2010年には2代目に進化、現行型のカイエンは2017年に登場した3代目モデルとなります。2023年4月にはビッグマイナーチェンジ、インテリアを中心に大幅にデザインを改良しています。

  全長4920mm×全幅1985mm×全高1695mm、ホイールベースは2895mmというボディサイズのSUVですが、ポルシェらしいスポーティな走りが魅力となります。

 昨年2022年では、カイエンは全世界で9万5604台を販売、ポルシェ・モデルの中でベストセラーとなっています。

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 今回登場した改良新型カイエンターボ E-ハイブリッドは、プラグインハイブリッド(PHEV)です。従来のカイエンターボS E-ハイブリッドの後継モデルとなります。

 599馬力を発生するV型8気筒ツインターボエンジンに176馬力の電気モーターを組み合わせ、トータル出力は739馬力・950Nmを発生。これは史上最強のポルシェSUVとなります。

 カイエンターボ E-ハイブリッドは0-100km/hを3.7秒で加速し、最高速度は295km/hというパフォーマンスを誇ります。

 搭載バッテリーは25.9kWhに増加、荷室床下に設置された高電圧バッテリーにより、最大82㎞のEV走行可能距離を実現しています。また新しい11kWの車載充電器は、バッテリー容量が増加したにも関わらず満充電までの充電時間を2時間30分未満に短縮しています。

 改良新型カイエンターボ Eハイブリッドは新しく2チャンバー2バルブ機構となったアダプティブエアサスペンションが標準装備されます。この技術はコンフォートとスポーツプラスのサスペンション設定の間でさらに幅広い範囲を提供しながら、快適性と安全性を同等に向上させます。

 この結果、ダイナミックなコーナリングでの自信に満ちたハンドリングと、低速走行状況での快適性を重視した特性、およびピッチとロールの最大限の抑制を組み合わせています。

 SUVと同時にクーペモデルの「カイエンターボ E−ハイブリッドクーペ」も登場しています。GTパッケージを備えたカイエンターボ Eハイブリッドクーペは、公道重視のパフォーマンスモデルであるカイエンターボGTから厳選されたパフォーマンス機能をハイブリッドモデルシリーズにもたらします。

 エアサスペンションを含むすべてのシャーシと制御システムは新型モデル用に特別に調整され、車高は10mm低められます。また高性能ポルシェセラミックコンポジットブレーキ (PCCB) も、GTパッケージに標準装備されます。

 エクステリアでは、エクステリアでは、ブラックのアクセントが施された専用フロントセクション、ブラックのホイールアーチエクステンション、ルーフスポイラーのカーボンサイドプレート、ターボGT由来の中央に配置されたチタンエグゾーストシステムのテールパイプ、カーボンリアディフューザーがGTパッケージの特徴で、ルーフも軽量カーボンファイバー製になります。

 GTパッケージを装備した新型カイエンターボ E−ハイブリッドクーペは0−100㎞/h加速は3.6秒、最高速度は305㎞/hというパフォーマンスを発揮します。

 カイエンターボE−ハイブリッドの消費税込みの車両価格は2332万円、カイエンターボE−ハイブリッドクーペは2400万円、カイエンターボE-ハイブリッドクーペGTパッケージは2790万円です。