Googleマップは、リアルタイムの渋滞情報やそれを考慮した到着時間、ルート案内など、さまざまな情報を無料で提供してくれるため、地図アプリとしては一番ユーザー数が多いといわれています。使いこなすと非常に便利なアプリですが、それでもGoogleマップに頼り切ってしまうと思わぬ落とし穴があるといいます。どんなことなのでしょうか。

よく知られているのが「狭い道を案内する」という弱点

 ドライブルートのナビゲーションだけでなく、スマートフォンの位置情報をもとに算出した正確な所要時間の表示、お店やレストランの営業案内や口コミ情報、ワンタッチで探せる最寄りのガソリンスタンドやコンビニなど、Googleマップはドライブに欠かせない機能が多数盛り込まれています。

 しかしそのGoogleマップも、けっして万能ではありません。ここでは、Googleマップをより便利に使うために「気をつけなければならない落とし穴」とその対応策について、案内したいと思います。

 まずGoogleマップのよく知られている弱点として「狭い道を案内する」ことが挙げられます。

 Googleマップは他の地図アプリに比べ「目的地までの所要時間」をより重視してルートを探索する傾向から、交差点を手前から斜めにショートカットするような路地に誘導することがしばしばあります。

 もしルート案内中にこうしたショートカットが示された場合は、無理して進入せず、そのまま大きな道を進みましょう。

 Googleマップは位置情報から案内したルートに進まなかったことを検知し、すぐに最探索して新たなルートを示すはずです。

 こうした路地よりもクセものなのが、車幅や車高に制限がある道路です。

 車幅の制限は、物理的な道路の幅員だけでなく、トラックやダンプなどによる住宅地への騒音や振動の抑制や、道路に埋設された水道管などの施設の保護といった目的でも行われ、その場合はポールやコンクリートのバリアで人為的に道路幅を狭めています。

Googleマップでは高さ1.7mと、車高の高いミニバンや軽ハイトワゴンなどでは通行できない道までも案内してしまうことがある

 そして車高の制限は、立体交差する鉄道や道路とのクリアランスが十分にとれないケースがほとんどです。

 そして車幅制限や車高制限のある地点まで進んでしまうと、道路上でのUターンはもちろん、方向転換するため切り返す余地もなく、来た道をバックして戻るしか手のないこともあります。

 そうした状況に陥らないためには、Googleマップのルート案内に頼り切らず、運転中に周囲の確認を怠らないようにしましょう。幅や高さ制限については、ほぼすべての場合、まだ後戻りができる場所に規制標識が設置され、注意を促しています。

目的地のGoogleマップ上の位置が誤っていることも

 また郊外を走っていると、Googleマップの案内が、対向車とすれ違うことのできない道幅で延々と続く田舎道へ誘導することもあります。

 こうした案内は、川の堤防の上や堤防沿い、田んぼや畑が広がるエリアなど、近隣に住んでいる人が抜け道として使っているところで起こりがちです。

道幅1.7m以内の小型車・軽自動車しか通行できない道を案内することもある

 走り慣れているドライバーなら「どこがすれ違いポイントか」を知っているため、対向車が来ても譲り合いでロスなく走れます。しかしそれは初見のドライバーにはとても困難で、また夜間は路肩を見誤って事故につながるリスクもあります。

 Googleマップの案内するルートがそうしたエリアにさしかかった場合、いったんクルマを止め、スマートフォンの画面でルートを再確認し、場合によっては広い道に迂回するようにしましょう。

 このほか、Googleマップを使っていて「目的地に着けない」というトラブルに出くわすこともあります。

 その理由のひとつ目が、目的地のGoogleマップ上の位置が誤っていることです。

 Googleマップの情報はかなり正確ですが、100%ではありません。とくに新しい施設や店舗では、第三者により地図上の異なった場所が登録されていることもあります。

 もうひとつが、利用者による目的地の設定ミスによるものです。

 たとえば山岳地の観光ロープウェイに乗りたいと思って検索すると、Googleマップにロープウェイの発着駅ではなく、中間地点が表示されることがあります。そのままルート探索してスタートすると、山の中の林道を進み、発着駅とは違う場所で案内が終了することになります。

Googleマップで苗場スキー場の「ドラゴンドラ」を検索してルート探索すると、山麓駅ではなくゴンドラの中間地点にルート案内されるので注意が必要だ

 こうしたトラブルを防ぐためには、事前に公式ウェブサイトなどに掲載された地図とGoogleマップを照らし合わせる、表示された目的地の地図画面で「航空写真」を検索し、周囲の状況、道路や駐車場があるかどうかの確認をするといいでしょう。

 とくにGoogleマップを使ってのアクセスで間違いが多い施設では、Googleマップでの検索キーワードを示している場合もあります。

 Googleマップは正しく使うと、ドライブの頼もしい味方になってくれますが、完璧ではありません。しかしこうしたウィークポイントにあらかじめ注意を払えば、その有用性がさらに高まるはずです。