2023年9月に3代目にフルモデルチェンジして世界初公開されたVWのミドルSUV新型「ティグアン」が、欧州で先行販売されました。新型はどのようなクルマなのでしょうか。そして気になる車両価格とは?

世界で累計740万台以上販売されたコンパクトSUVがフルモデルチェンジ

 独Volkswagen(フォルクスワーゲン=VW)は2023年11月6日、欧州で新型「Tiguan(ティグアン)」の先行販売を開始しました。

 ティグアンは2007年に初代が登場したVWのミドルサイズSUVで、同社としては「トゥアレグ」に次いで2番目のSUVとなります。

 2016年に2代目にフルモデルチェンジ、日本でも2017年に登場しています。

  ティグアンは長年にわたりVWブランドのなかでベストセラー車の地位を確立しているモデルで、初代から累計740万台以上が生産されているといいます。リリースには「今日世界でもっとも成功したフォルクスワーゲンモデルの1台」と表現されています。

 今回登場した新型ティグアンは3代目となるモデルです。

 ボディサイズは、全長が約3cm延長されるほかは、全幅/全高、ホイールベースは従来モデルとほぼ同等といいます。ただし通常時の荷室容量は従来型ティグアンよりも33リッター増加し、648リッターとなる予定です。

 外観デザインは力強い直線的なスタイリングに変更。ラジエーターグリルの開口部はバンパーの外側に配置され、エアカーテンが最適な空気の流れを確保します。フロントエンドはすっきりとまとめられていますが、空気抵抗係数(Cd値)は従来モデルの0.33から0.28に改善されているのも特徴です。
 
 新機能としては、オプションでIQ.LIGHT HDマトリクスヘッドライトを用意、これは新型トゥアレグ(日本未導入)用に開発されたもので、トップダウンの原則に基づき、プレミアムクラスのライト・テクノロジーを新型ティグアンにも採用します。

 インテリアも全面刷新。新開発のコックピットにはには中央に15インチの新しいインフォテインメント システムを搭載。直感的に操作でき、ナビゲーションや音楽、エアコン制御などの機能に素早くアクセスしてカスタマイズも可能です。

 またセンターコンソールにはドライビングエクスペリエンスコントロールも搭載されています。独自のミニ画面を備えたロータリー コントロールを使用して、ドライブ モード、ラジオの音量、周囲の照明の色を制御できます。

 シートは新しいエルゴアクティブプラスシートを採用。マッサージ機能も搭載するシートは、ある外気温で自動的にシートヒーターまたはシートベンチレーションを作動させるためのプログラミング機能もあります。

48Vマイルドハイブリッド「eTSI」が先行販売

 新型トゥアレグは新世代のプラットフォーム「MQB evo」を採用。

 パワートレインは8種類の48Vマイルドハイブリッド「eTSI」、プラグインハイブリッドの「eHybirid」、ガソリンターボの「TSI」、そしてディーゼルターボの「TDI」が用意されます。

VW新型「ティグアン」のインテリア

 プラグインハイブリッドの「eHybirid」は、一充電で約100kmのEV走行を可能にしています。このeHybridを含めた他のパワートレイン搭載モデルは2024年に欧州市場に導入される予定です。

 これらはすべてDSG(DCT)トランスミッションと組み合わされます。VWの電気自動車(EV)「ID.シリーズ」と同様、ステアリングホイールの右側にあるコラムスイッチによって、ギアポジションが変更される予定です。これはスイッチを前方「D」に回すと前進、後進「R」に回すと後進、スイッチの側面を押すとパーキングブレーキが作動します。すべてのティグアン モデルには、ステアリング ホイールの後ろにパドルが追加されています。

 そのうち130馬力および150馬力を発生するeTSIは、すぐに欧州で注文が可能となっています。130馬力のベーシックバージョンのドイツでの車両価格は3万6600ユーロ(日本円で約588万円。ドイツの付加価値税VAT19%込)からとなります。

 装備グレードはベースの「ティグアン」のほか「ライフ」「エレガンス」「Rライン」の4つを用意。先行発売ではすべて選択が可能です。

※ ※ ※

 新型ティグアンの日本導入時期など詳細は未定です。