全長およそ5m、「パサート」と同じくらいのボディサイズを誇るVW新型「ID.7」が米国でも発表、2024年から北米市場で販売されます。新型ID.7とはどんなモデルなのでしょうか。

全長4961mmのフラッグシップ電動セダン

 フォルクスワーゲン(VW)の米国法人、フォルクスワーゲンオブアメリカ(米国VW)は2023年11月13日、EV(電気自動車)セダンの新型「ID.7」を2024年に北米市場で発売すると発表しました。

 新型ID.7とはどんなモデルなのでしょうか。

 ID.7は、VWのEVシリーズ「ID.ファミリー」の最新モデルで、2023年4月に世界初公開されました。

 モジュラーエレクトリックドライブマトリックス (MEB) に基づく初のセダンになります。2022年6月に中国で世界初公開されたコンセプトモデル「ID.AERO(エアロ)」の市販車バージョンです。

 ID.ファミリーは、2020年に登場した「ID.3」から始まり、「ID.4」「ID.5」「ID.6」(中国専用車)、「ID.BUZZ(バズ)」とラインナップを増やしていますが、ID.7は6番目のモデルとなります。VWは2026年までに10車種の新型EVを市販予定ですが、新型ID.7はそのうちの1台となります。

 すでに欧州市場では2023年9月に予約注文が開始され、「ID.7 Pro(プロ)」グレードをベースにした「ID.7プロ プラスパッケージ」で、ドイツでの車両価格は5万6995ユーロ(日本円で約933万円。ドイツの付加価値税VAT19%含む)です。

 ボディサイズは全長4961mm×全幅1862mm×全高1520mm、ホイールベースは2971mmという大きさで、Eセグメントセダンに該当します。

 ルーフはクーペスタイルで、後方に向かって緩やかに傾斜します。空気抵抗係数(Cd値)は0.23と優れ、長いホイールベースと短いオーバーハングにより、すべての乗員がゆったりとできる広い室内スペースを確保しています。

 インテリアは、新たな操作/表示コンセプトが導入されています。センターには15インチのインフォテイメントシステムディスプレイを備え、VWモデルとしてははじめて拡張現実ヘッドアップディスプレイを標準装備します。さらにバックライト付きタッチスライダーでコントロールをおこないます。

 286馬力・545Nmを発生するモーターを搭載。平均の電力消費量は100kmあたり16.3kWhから14.1kWhで、82kWh容量のリチウムイオンバッテリーを搭載。WLTPモード航続可能距離は最大621kmといいます。

 0−62mph(約100km/h)は6.5秒、最高速度は112mph(約180km/h)というパフォーマンスを発揮します。

今後ワゴンや高性能版GTXなどID.7のラインナップが登場

 北米市場向けの新型ID.7は、欧州向けと同様、ドイツ・エムデンにあるVWの電動モビリティ工場で生産されます。

VW新型「ID.7」のインテリア

 今後、高性能モデルの「ID.7 GTX」、およびステーションワゴンの「ID.7ツアラー」など派生モデルも登場する予定で、ID.7ツアラーはこれから数か月以内に世界初公開される予定です。

 VW乗用車部門のCEO、トーマス・シェーファー氏は「2023年の最初の9か月で、当社の全電気モデルの納入台数は前年同期比で31.8%増加し、27万3000 台となりました。ID.ファミリーという新しい製品ラインは、この重要なクラスに電動モビリティの到来を示すものであるため、新型ID.7はこれをさらに大幅に後押しする可能性があります」とコメントしています。

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 VWのID.ファミリーは現在、日本では「ID.4」のみが販売されています。またEVミニバンの新型「ID.バズ」は2024年の年末に導入されることが正式に発表されています。

 ただしコンパクトEVの「ID.3」も日本未導入のため、新型ID.7の日本での発売時期、および導入予定は未定です。