夏休みシーズンは土日やお盆の時期を中心に高速道路も渋滞しがちです。それにともなってSAやPAも満車になる場合も多くあります。普通車用の駐車マスが満車で大型車用マスが空いている場合、そこに駐めてもいいのでしょうか。NEXCO東日本に聞いてみました。

大型車用の駐車マスしか空いていない場合の対応は

 この夏、目的地まで涼しく移動できるクルマでのお出かけを考えている人も多いかもしれません。

 一方、高速道路を利用して長距離ドライブをする人も増えるため、渋滞などの問題も発生します。

 SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)も普段より混雑し、空いている駐車マスがなかなか見つけられないということもあるでしょう。

 場合によっては、乗用車用の駐車マスが満状態で、大型車用の駐車マスしか空いていないということも。さらに、大型車用の駐車マスに乗用車で駐車をするという人もいるようです。

 SNSではこの駐車について、マナーが悪いとして問題視する声が多く見受けられます。

 たとえば「SAにて、大型車用Pエリアに、我が物顔で駐めるサンデードライバー」「何も考えない人は看板も標示も見ず大型スペースにすっと駐めてしまう」などの批判的な投稿が多く見られます。

 また、厚生労働省は2024年4月から適用の改善基準告示で、トラックドライバーの最大拘束時間を短縮することを定めています。それと関連付けて「ドライバーが休憩を取れなくなり、事故につながる」など大型車のドライバーに親身になる声も見受けられます。

 批判が目立ちますが、実際には乗用車を大型車用マスに駐車しても良いものでしょうか。

 NEXCO東日本の担当者は次のように話します。

「乗用車用の駐車マスが満車だった場合、大型車用の駐車マスなどサイズ違いの場所には駐車しないようお願いしております。また、駐車スペースではない場所に駐車する行為も大変危険ですのでおやめください」

 このように、いかなる場合であっても所定の駐車スペースに駐めるというのが基本です。上述のケースの場合、たとえ本来の駐車マスが空いていなくても乗用車は大型車用マスに駐めるのは認められないようです。

 では大型マスしか空いていない場合、諦めて出るしかないのでしょうか。前出のNEXCO東日本担当者は次のように話します。

「サイズ違いの駐車マスしか空いていない場合、次の休憩施設に向かっていただくようお願いしております。休憩施設の満空情報については、『ドラとら』で事前確認することができます」

 ドラとらとは、NEXCO東日本と株式会社ゼンリンデータコムが共同運営するサイトで、携帯電話等を介して地図上でSAやPAの満空情報を確認できるサイトです。また通行止めや規制一覧、渋滞一覧なども地図上で確認できます。さらにリアルタイム交通情報として各高速道路のライブカメラ画像を見ることもできます。

 このように、駐車できる施設の検討をつけられる仕組みはトラブル回避に寄与することが期待できます。

SA/PAの「スペース不足」という根本的な問題

 一方で、SA・PAでのマナーに気を遣う必要があるのは乗用車だけではありません。

 トラックについても「大型車の枠に普通車が駐めるとキレるのに、普通車の枠に大型車を駐めて良いと思ってるのでしょうか」とドライバーの駐車マナーを批判する声も散見されます。

WEBサイト「ドラとら(ドライブトラフィック)」では、地図上でSAやPAの満空情報を確認できる

 両者のマナーについて、「大型車が小型車の駐車スペースを侵食するほど、大型車用スペースが足りないようです」、「普通車枠に駐める大型車も、大型車の枠に駐める普通車もどっちもどっち。結局はPA・SAの駐車スペースが不足しているのが悪い」との声もあります。

 これらは駐車マスのマナーに直面した上での根本的なスペース不足への指摘です。

 この問題に対し、駐車スペースの混雑対策としてどのような取り組みがなされているのでしょうか。前出の担当者は次のように話します。

「現地では休日や交通混雑期など特に混雑が予想される休憩施設において誘導員を配置し、駐車場内の交通整理を実施しております。

 平日夜間は大型車の駐車台数が多く、休日昼間に普通車の駐車利用が多いなど、車種による利用時間帯のばらつきが見られます。その場合、限られたスペースを有効に活用するため、普通車と大型車のどちらも利用可能な『兼用マス』の整備を行っています」

 兼用マスとは、普通車2台分のマスを縦に並べ、普通車2台と大型車1台のどちらでも駐車できるようにしたものです。これは青いラインで示されており、普通車、大型車それぞれの専用マスが満車の時に利用することになります。

 乗用車、大型車で空き状況に差が生じないよう、駐車場の効率的な活用を追求しているようです。

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 駐車マスに関するマナーについては大前提として、乗用車も大型車も本来の駐車スペースに駐めることが求められています。「スペースが無いから仕方ない」という考えに陥ることなく、次のSA・PAを目指すようにしましょう。