“銭湯通いに最適なバイク”とは一体どんなバイクでしょうか? 突拍子もないテーマですが、よく考えてみると、“コイツだったら銭湯にも行きやすくて便利だ”といえるバイクが確かにあります。今回は、そんな銭湯通いにピッタリな3台を紹介します。

日本の文化には日本で育ったバイクが似合う

 大型連休中、バイクのリアキャリアにたくさんのキャンプ道具を積んで出かけるライダーの姿が多く見られるようになり、キャンプツーリングがひとつの市場になったと実感します。

 長距離かつ宿泊ツーリングの主流といえば、やっぱり温泉旅館に宿泊することではないでしょうか。一生懸命走った後に浸かる温泉は、成分が身体に染み込むような感覚を覚えることでしょう。もちろん、湯上がりの食事とビールも最高です。

 ただし、一年中旅に出ているというライダーはほとんどいないでしょう。平日は仕事に行ったり家族の面倒を見たりと日常があります。

 平日でも仕事が重く疲れることが多いでしょう。“あ〜、リフレッシュしたい!” そんな時こそ銭湯に行ってみてはいかがでしょうか。

 温泉旅館よりも高価な料金設定ではない上、手足をゆっくりと伸ばして湯船に浸かれます。中には天然温泉を引いた銭湯もあり、心身を程よくリフレッシュできます。

 先頭への移動手段を考えた時、手軽かつ早く行けるものはバイクではないでしょうか。

 手軽さと駐輪のしやすさを考えると、それほど大型ではないバイクが良いように感じます。

 そういったバイクで真っ先に思い浮かぶのが、ホンダ「スーパーカブ C125」です。

 初代スーパーカブ「C100」をオマージュしたボディデザインはまさに“純和風”といえるもので、同じく日本の文化である銭湯との雰囲気にマッチします。

 最高出力7.2kW(9.8PS)/7500rpm・最大トルク10Nm(1.0kgm)/6250を発生する123cc空冷単気筒SOHCエンジンは、スポーツバイクのように速くはありませんが遅くもありません。

 仕事で一旦帰宅した後に手軽かつスピーディに先頭にステアリングを向けることができます。

 お風呂用具はリュックに入れるかリアキャリアにくくりつけるなどの方法があります。

 そしてスーパーカブC125が銭湯通いにおすすめの理由は防風性能です。

 特徴的なカウルは、スカートを履いた女性でも乗れるようにとのコンセプトが込められた機能的なパーツです。

 つまり、寒い時期には湯冷めを防げるということになります。グリップヒーターやスクリーンを装着すれば、さらに湯冷めを防ぐことができます。

 行きから帰りまで快適かつスピーディに動ける一台と言えるでしょう。

銭湯通いに最適な万能機

 ヤマハ「トリシティ155」も銭湯通いにおすすめできるバイクです。

ヤマハ「トリシティ155」

 エンジンは、最高出力11kW(15PS)/8000rpm・最大トルク14Nm(1.4kgm)/6500rpmを発生する155cc水冷単気筒SOHCを搭載しています。

 車体は原付二種のトリシティと同様にエンジンの排気量をアップしているので、加速や巡航により余裕があります。

 トリシティ155はスクーターなので、シート下にトランクがあります。

 容量約23.5LでLED照明付きのトランクには、タオルや着替えの下着、シャンプーなどを詰め込むなど活用することが可能です。

 そしてトリシティを選んだ最大の理由は3輪であることです。

 入浴後は心身ともにリラックスしているため、良い意味でも悪い意味でも気が抜けています。

 その状態でバイクに乗ると、万が一滑りやすい路面の上を走行した時に対処が遅れる可能性があります。

 トリシティは前輪が2輪あり安定性が高いため、転倒につながるリスクを低減することが可能です。

 ちなみにトリシティ155は高速道路に乗れるスクーターです。このバイクをメインに据えて旅に出ることもやぶさかではありません。

 スーパーカブC125もトリシティ155もセカンドバイクとして所有しやすいバイクですが、それができないライダーもいるでしょう。

 1台のバイクで、普段の足から長距離のツーリングまでカバーでき、所有コストも抑えられるのは250ccクラスではないでしょうか。

 銭湯通いにも使える気軽さがあり、走る場所もあまり限定されない250をあげるならスズキ「V-ストローム250SX」です。

スズキ「V-ストローム250SX」

 最高出力19kW(26PS)・最大トルク22Nm(2.2kgm)を発生する249cc油冷単気筒SOHCエンジンを搭載したスリムな車体は、重量164kgと軽量なので引き起こしがラクで、駐輪場などから手軽に持ち出せます。

 リアキャリアが標準装備されていますが、オプションのトップケースを装備すれば27Lのトランク容量を確保できます。

 そこにお風呂に必要な道具を一式積み込むことができるでしょう。

 250ccなので、遠出がしやすいのもメリットです。近場の銭湯ではなく、少し離れた場所にある銭湯に行くのも良いでしょう。

 暖かい日であれば、リフレッシュした身体で街をツーリングして帰るといった使い方も面白そうです。

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 大排気量バイクは、引き起こして駐輪場から出すだけでも力が入り、車体も大きく駐輪の場所もとることから銭湯通いはしづらいといえます。

 今回の3台は、“仕事帰りの疲れた身体でも乗りたくなる”という点も加味しています。

 普段のアシとしても使えるバイクはそれだけ一緒にいられる時間が長くなるということです。

 その分、愛着も湧きやすいのではないでしょうか。