カワサキは2024年10月に「Z900」のフルモデルチェンジを発表。2025年のバイク市場を占う上で重要なモデルが多数出展されたイタリア・ミラノでの二輪車ショー「EICMA 2024」で実車が展示されました。迫力を増したデザインと洗練された性能が魅力の1台です。

充実した電子制御で扱いやすさが向上

 2025年のバイク市場を占う上で重要なモデルが多数出展されたイタリア・ミラノでの二輪車ショー「EICMA 2024(ミラノショー2024)」で注目を集めたモデルのひとつが、カワサキが2024年10月に発表した新型「Z900」です。

「欧州で人気の高いストリートファイター系のモデルです。日本国内で圧倒的な人気を誇る『Z900RS』のベースモデルであることから、どのような進化を遂げたのか気になる人も多いことでしょう」と話すのは、バイクやクルマ、自転車などの乗り物を中心に取材・執筆をおこなっているライターの増谷茂樹さん。

「新型『Z900』は電子制御スロットルを新採用したほか、IMU(慣性計測装置)も搭載。さらに、KCMF(カワサキコーナリングマネージメントファンクション)、KQS(カワサキクイックシフター)といったシステムを追加するなど電子制御デバイスが充実しているのが大きな進化点です」(増谷さん)

 KCMFは、従来から搭載されているABSやトラクションコントロールと連携することで、コーナリングでの安心感を高めてくれる機構。また、電子制御のクルーズコントロールも新たに搭載され、ツーリングでの快適性が向上しています。

 フロントブレーキのキャリパーはラジアルマウントの4ピストンタイプとなり、制動力とコントロール性がアップ。サスペンションセッティングも変更され、スポーツラィデイング時の安心感を一段ト高めています。

 外観デザインでは、LEDヘッドライトがシャープでコンパクトな造形に。フロントカウルはよりなめらかな形状となってアグレッシブな印象を高めています。

 カワサキが“Sugomi”スタイリングと呼ぶ「Z」シリーズの迫力あるデザインが、さらにブラッシュアップされた印象です。

 特徴的なサイドシュラウドがブラシ仕上げのアルミ製となったほか、キーシリンダー周辺のメッキパーツなどメタリック素材が多く採用され、高品質なルックスを際立たせています。

 また、LEDのテールランプには先進の導光技術が取り入れられ、より立体的かつ未来的なルックスとなりました。

 インストルメントパネルは5インチTFTカラー液晶に。新たにボイスコマンドとターンバイターンナビゲーション機能を追加したスマホアプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」と連携し、目的地に向けて進むべき方向をディスプレイに表示させることが可能です。

 カワサキによると、新型「Z900」は2024年12月以降、北米・欧州の市場を皮切りに全世界で順次発売予定とのこと。現状、日本での発売時期や価格は未定ですが、早期の導入が期待される1台です。

●製品仕様
・サイズ:全長2065×全幅830×全高1075mm
・ホイールベース:1450mm
・シート高:830mm
・車両重量:213kg
・エンジン:水冷並列4気筒DOHC
・総排気量:948cc
・最高出力:124ps/9500rpm
・最大トルク:97.4Nm/7700rpm