2025年1月19日に新たに開業した大阪メトロ中央線の駅が「夢洲(ゆめしま)駅」です。4月13日に開幕を迎える「大阪・関西万博」会場にアクセスするための新駅ですが、どのような特徴があるのでしょうか。開幕2か月前、オープン間もない夢洲駅に行ってきました。
万博会場「夢洲」に新たに誕生した大阪メトロ中央線の駅
「EXPO 2025 大阪・関西万博」(以下、大阪万博)が、まもなく開催を迎えます。
会場となるのは大阪市の西、大阪湾沖合の埋立地「夢洲(ゆめしま)」で、6か月間の会期中、国内外から多くの観光客が集まることとが期待されています。
その観光客のアクセスルートとには、大阪市内各駅からのシャトルバス、周辺に設けられた駐車場からのパーク&ライドのシャトルバス、関西3空港(伊丹/関空/神戸)や主に西日本各都市からの直通バスなどが想定されていますが、やはり主役となるのは大阪市中心部と会場の夢洲をダイレクトに結ぶ鉄道、「大阪メトロ中央線」の「夢洲駅」の利用です。
この夢洲駅は、大阪万博の開催に合わせ、これまでの終点であった「コスモスクエア駅」から延伸され、新たな終点として2025年1月19日に開業した、大阪メトロでもっとも新しい駅となっています。
この万博の“玄関口”となる夢洲駅は、どんな駅なのでしょうか。足を運ぶ機会があったので、現状をレポートしたいと思います。
大阪メトロ中央線はその名の通り、大阪市街地の中心部を東西に走る大動脈です。
市街中心部では商業ビルと阪神高速16号線が一体構造となっていることで知られる「船場センタービル」がある中央大通の地下を通り、「本町駅」で交わる「御堂筋線」との連絡で、大阪の二大繁華街「キタ/ミナミ」からもスムーズな移動の足となります。
さらに西に進むと、中央線は地上区間となり、「弁天町駅」がJR西日本の「大阪環状線」からの乗り換え駅となります。
この弁天町駅は、大阪万博の開催で大幅に増加する乗り換え需要に対応するため、新たな駅舎の建設、乗り換え導線をスムーズにする連絡通路の整備が進められています。
その先、「大阪港駅」の手前からは東西線は再び地下に潜り、夢洲より前に整備された埋立地「咲洲(さきしま)」に入り、「コスモスクエア駅」に到着します。ここから夢咲トンネルをくぐると、終点の夢洲駅です。
本町駅、弁天町駅からの運賃はともに380円で、これには90円の「加算運賃(新線建設などにかかる費用を回収するために加算される運賃)」が含まれるため、距離あたりの運賃は大阪メトロの他の区間よりも割高になります。
期間中は1日最大13万人が訪れる広大な新駅
では、夢洲駅そのものについて案内しましょう。

駅で下車してまず感じるのは、広大な駅構内です。
地下2Fのホームは1面2線の島式ですが、万博期間中に1日あたり最大13万人の利用を想定するだけに、十分な広さが確保されています。
そしてエスカレーターで地下1Fコンコースに上がると、高さ約3m、幅約55mの大型サイネージ「夢洲LEDビジョン」が出迎えます。このサイネージは大阪万博の会期中、広告メディアとして活用される予定です。
万博会場への導線となる改札口は、自動改札機が横に十数基並ぶ壮観なもので、入出場は紙のきっぷ、ICカードのほか、QRコードにも対応。さらには一部には「顔認証ゲート」も設置されています。
この改札口を抜け左手に進み、大階段もしくは3基並ぶエスカレーターを使って地上に出ると、そこは大阪万博東ゲートの正面です。
残念ながら現地を訪れた2025年2月上旬はまだ工事が急ピッチで進められている最中で、駅出口正面には関係者のみ通過できる入口が設けられるのみで、会場方面に近づくことは不可となっていました。
それでも工事現場越しに東ゲートの外観、そして大阪万博のシンボルとなっている木製の「大屋根(リング)」の一部を見ることができました。
なお現地でいろいろと写真を撮っていると、警備のスタッフの方から「大屋根をきちんと見たいなら、咲洲庁舎展望台に行けばいいよ」とのアドバイスをもらいました。
咲洲庁舎とは、咲洲にある大阪府咲洲庁舎、通称「コスモタワー」のことで、52階には展望台が用意されています。
入場料金は大人1000円で、最寄り駅は「ニュートラム」の「トレードセンター前駅」ですが、コスモスクエア駅からも徒歩圏です。
こうした夢洲駅ですが、駅を出ても自由に見て回れるエリアが限られていることから、現在の利用者のほとんどは作業服にヘルメットという出で立ちの工事関係者、もしくは万博関係者となっています。
ただその一方で、「夢洲駅で降りるのが目的の人」「大阪万博の工事の状況を見学に来た人」もそれなりにいて、そうした人々が真新しい駅の設備や工事が進む会場の風景を熱心に撮影している姿も見られました。
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大阪万博がはじまる2025年4月には、この大きな駅が人で埋め尽くされることになります。
その人流を考慮し設計された広いコンコース、一列に並ぶ改札機、ゆとりある導線が、その実力を発揮し、来場客をスムーズに会場へと案内するはずです。


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