クラシック・ランボルギーニの価値が近年上昇していますが、「ミウラ」の次は「カウンタック」が再評価されているようです。

コレクションレベルの「カウンタック」の現在の相場とは?

 2022年3月末に開催された、RMサザビーズの「フォートローダーデール・オークション」で、2番目の高値で落札されたモデルは、1984年モデルのランボルギーニ「カウンタックLP5000S」だった。

 LP5000Sは、1982年にリアミッドに搭載されているV型12気筒エンジンを、それまでの4リッターから5リッターへと排気量拡大したモデルで、その基本的な成り立ちは「LP500S」のそれに等しい。

 販売されるマーケットによって、車名の使い分けはおこなわれたようだが、今回アメリカの個人コレクションであるレイ・コレクションから出品されたモデルは、アメリカ仕様のLP5000Sである。

 ちなみに1982年から1985年までに生産されたLP5000S/LP500Sの総数はわずかに321台。その後継車はヘッドユニットを48バルブ化した「5000QV(クワトロバルボーレ)」である。

●常に進化し続けた「カウンタック」

 1971年にプロトタイプの「LP500」を初公開。実際には1973年から生産を開始したカウンタックは、ベルトーネのマルッチェロ・ガンディーニが描いたウェッジシェイプのスタイリングで、カーマニアのみならず一般の人々からも熱い視線を受ける存在となった。

 1970年代中盤に日本に訪れたスーパーカーブームでも、当然のことながらカウンタックはその象徴的な存在であった。傑出したデザイン、優秀なパフォーマンス、そして超高額な価格設定によって、カウンタックは瞬く間にスーパーカーの頂点へと登りつめたのである。

 ランボルギーニ・カウンタックほど、世界に広く認知され、そして世代を代表するスーパーカーはないだろう。

 カウンタックはモデルライフが長いこともあり、ランボルギーニは積極的に機械的な改良とスタイリングの進化を施していった。そのため、カウンタックは常に話題性に富み人目を奪う存在であり続けることができたのであろう。

 LP5000Sでは外観はさらに過激になったほか、ドアが大型化されるなど実用性の面でも向上し、巨大なリアウイングもLP5000Sから正式に装着されることになった。

「カウンタック」が1億円になる日も近い!?

 出品車のLP5000Sは、1983年11月にフロリダ州オーモンドビーチのスポーツカースタジオによってアメリカに輸入されたことが、ドアジャンプ内のタグによって証明されている。

 そしてその後40年弱、レイ・コレクションによって大切に保管、限られた用途にしか使用されなかったようで、今回のオークションのためにカタログを製作した時点でのオドメーターは、わずか1万4451km(約8980マイル)の数字が刻まれていたのみだった。

ネロ・テネブレの外装にロッソのフルレザーインテリアという組み合わせ(C)2022 Courtesy of RM Auctions

●ついに8000万円オーバー

 ネロ・テネブレの外装にロッソのフルレザーインテリアという組み合わせも、そのコンディションは新車でのデリバリーから40年もの年月を経過したとは思えないほどの美しさ。

 コレクターズアイテムとして、カウンタックのこれからの価値を考えるのならば、この個体をガレージに収めることには大きな意義があると考えられる。

 その評価は高く、入札は50万ドル、60万ドルのラインを越え、最終的には63万2500ドル(邦貨換算約8100万円)での落札となった。

 ちなみにこれは、同年式のフェラーリ「512BBi」をも大きく超える価格であった。クラッシック・ランボルギーニの価値、とくにカウンタックの価値と人気はどこまで続くのか。今後も引き続きオークションマーケットを注視しよう。