モータースポーツの世界に割とドップリハマってしまった女子ライダー&ドライバー、小鳥遊レイラの直球ストレートインプレッション。今回のテストカーは、シボレー「コルベット・コンバーチブル」です。

子供ゴコロを忘れていない「コルベット」

 学生の頃から名前だけは知っていた「コルベット」。

 アメ車といえばまず思い浮かべる、アメリカンマッスルカーの代名詞のようなクルマです。そのステアリングを自分が握っているなんて、実際に乗っている今でもちょっと信じられません。

 まず気に入ったのは、エンジン。「クォーン!」と伸びるスーパーカーとはひと味違い、低回転域からドロドロッと迫力のある加速をしてくれます。余裕があるエンジンという感じで、独特な魅力がありますね。

 そのせいか、街乗りをしていてもあまり激しさは感じません。車幅が1.94mあるので扱いやすいとはいいにくい大きさですが、エンジンフィーリングはいい感じ。

 エンジンモードは「ツアー」、「ウェザー」、「スポーツ」、「トラック」の4つに加え、「Myモード」と「Zモード」というユーザーモードがふたつ用意されていますが、私には「スポーツ」がちょうどよかったです。

 激しすぎず、おとなし過ぎずという絶妙な設定で、日常の扱いやすさとスポーツカーに乗っているという満足感の両方を満たしてくれました。

 ミッドシップエンジンになったことで、トランクスペースは前後両方に設けられています。見た目には狭そうですが、実は結構な収納力。実用性や利便性もしっかり確保されていて、「考えられているなあ」と思えました。

●基本的にはドライバーのためのクルマ

 エクステリアデザインは、めっちゃ尖ってます。あちこち突き刺さりそうなぐらい、エッジが効いていますね。個々のディテールがすごく目立ちますが、もちろん全体的にひとつの大きなデザインとして造形されています。かなり凝ったデザインです。

 それに負けず劣らずインテリアは独特。ほとんどすべての操作系が完全にドライバーの方を向いているんです。ナビ画面も助手席に座る人の存在はほぼ無視ですね。運転席と助手席の間はエアコンスイッチなどが配されたコンソールで完全に仕切られていて、「運転するためのクルマ」という感じ。潜り込むようなコックピット感は、スポーツカー好きの私にはたまりません。

 面白いのは「Zモード」です。ステアリングの左側にZボタンがあって、それをポチッと押すことで、あらかじめ細かく設定したモードが発動するのです。足まわり、エンジン、パワステ、ブレーキ、そして排気音などすべてを設定可能。いざという時の「やる気スイッチ」という感じでしょうか。

 エッジが効きまくりのデザイン、ドライバーのためだけに考えられた運転席、そしてZモード。子供ゴコロを忘れていない大人が楽しめる要素満載で、オモチャのように無邪気な面白さたっぷりの1台でした。