BMWのフラッグシップである「7シリーズ」が刷新しました。これまでも革新的デザインは常に7シリーズから始まりましたが、今回はどうなのでしょうか。

BMWの革新は「7シリーズ」から! 新型のモデル戦略とは

 BMWはラグジュアリーセグメントである「7シリーズ」の新型を2022年4月20日に発表した。

 7シリーズはBMWのモデルレンジの頂点に立つフラッグシップである。初代が登場して45年、第7世代となる新型は、全モデルが3215mmというロングホイールベースとなり、パワーユニットにはガソリンエンジンとプラグインハイブリッド、BEVを用意。

 欧州ではまず最初に、BEVの「i7」が導入され、米国や中国、その他一部の販売地域では、BEVに加えて、ガソリンエンジンと48Vマイルドハイブリッドテクノロジーを搭載したモデルが投入される予定だ。

 また、本国の発表に合わせて日本でも初期生産限定モデル「THE FIRST EDITION(ザ・ファースト・エディション)」のオンライン・ストア上でのみの先行販売受付がスタートした。

 さらに2023年初頭には、Mモデルも含むプラグインハイブリッド車が発売される予定で、欧州ではディーゼルエンジン+マイルドハイブリッドを搭載したモデルも投入されることになっている。

●新しいデザイン言語となった7シリーズ

 最初に市場へと投入されるi7のエクステリアの特徴は、「X7」にも採用されていた「monolithic surface design(一体型表面デザイン)」にある。

 ヘッドライトはスプリット式で、上段のクリスタルなところにはポジションやデイライト、ウインカーを装備。下段のスモーク部分にはヘッドライトが内蔵されている。

 キドニーグリルのフレームにはイルミネーションを装備。リアのLEDテールユニットは、さらに薄型となっている。ドアは前後ともに自動開閉が可能だ。ボディサイズは全長が5391mm、全幅は1950mm、全高1544mmとなっている。

 インテリアは、さらにデジタル化が加速。BMWカーブドディスプレイを中心としたコクピットは、5G対応のeSIMも装備されていて、BMW iDriveも進化をしている。

 後席用として8K解像度の31.3インチ、パノラマディスプレイも装備。こちらはアマゾンFireTVの利用も可能。後席のドアハンドルには、5.5インチのタッチコントロールディスプレイが内蔵されている。前席ではコントロールディスプレイ上で、YouTubeのオンデマンド・ストリーミングも利用できるとのことだ。

 i7のパワーユニットは、システム出力400kW(544ps)というふたつのモーターを中心としたもの。航続距離はWLTPモードで625km、急速充電器で10分間充電をすると、170kmの走行が可能とのこと。これはバッテリーとともに、101.7kWhの容量を持つキャパシタを搭載していることから可能となったものだ。自動運転はレベル3に対応している。

新型「7シリーズ」のラインナップを全容とは

 2023年後半に発売されるフラッグシップモデル「i7 M70 xDrive」は、システム出力が600psオーバー、最大トルクは1000Nm超となる予定で、0−100km/h加速タイムは4秒以下とのこと。

 2023年春のデビューを予定している「M760e xDrive」は、420kW(571ps)という最高出力と800Nmという最大トルクを持つプラグインハイブリッドで、40psのブーストパワーを発生させることが可能だ。

BMWカーブドディスプレイを中心としたコクピットは、5G対応のeSIMも装備されていて、BMW iDriveも進化をしている

●2023年にはPHEVやMモデルもラインナップ

 今回発表されたモデルバリエーションとスペックは以下のとおり。

●BMW i7 xDrive60
システム出力:400kW(544ps)/5000−12000rpm
システムトルク:745Nm/0-5000rpm
0-100km/h加速:4.7秒
最高速度:240km/h
航続距離(WLTPサイクル):590−325km

●BMW 735i
エンジン:3.0リッター直列6気筒ツインパワーターボ・ガソリンエンジン+マイルドハイブリッド
トランスミッション:8速ステップトロニック
システム出力:210kW(286ps)
システムトルク:425Nm
0-100km/h加速:6.7秒
最高速度:250km/h

●BMW 740i
エンジン:3.0リッター直列6気筒ツインパワーターボ・ガソリンエンジン+マイルドハイブリッド
トランスミッション:8速ステップトロニック
システム出力:280kW(380ps)
システムトルク:540Nm
0-100km/h加速:5.4秒
最高速度:250km/h

●BMW 760i xDrive
エンジン:4.4リッターV型8気筒ツインパワーターボ・ガソリンエンジン+マイルドハイブリッド
トランスミッション:8速ステップトロニック
システム出力:400kW(544ps)
システムトルク:750Nm
0-100km/h加速:4.2秒
最高速度:250km/h

●BMW 740d xDrive
エンジン:3.0リッター直列6気筒ツインパワーターボ・ディーゼルエンジン+マイルドハイブリッド
トランスミッション:8速ステップトロニック
システム出力:220kW(300ps)
システムトルク:670Nm
0-100km/h加速:6.3秒
最高速度:250km/h

●BMW 750e xDrive
エンジン:3.0リッター直列6気筒ツインパワーターボ・ガソリンエンジン+プラグインハイブリッド
トランスミッション:8速ステップトロニック
システム出力:360kW(490ps)
システムトルク:700Nm
0-100km/h加速:4.9秒
最高速度:250km/h
電動走行航続距離(WLTPサイクル):80−89km

●BMW M760e xDrive
エンジン:3.0リッター直列6気筒ツインパワーターボ・ガソリンエンジン+プラグインハイブリッド
トランスミッション:8速ステップトロニック
システム出力:420kW(571ps)
システムトルク:800Nm
0-100km/h加速:4.3秒
最高速度:250km/h
電動走行航続距離(WLTPサイクル):80−84km

 以上のうちから日本市場で先行販売受付がされたモデルは、どれになるのだろうか?

日本市場に早くも先行販売受付された新型「7シリーズ」の装備とは?

 日本市場でオンライン・ストア上のみでの先行販売受付が開始された新型「7シリーズ」は、マイルドハイブリッドの740iとBEVのi7 xDrive60をベースとした3モデルとなる。

日本市場では150台限定で「THE FIRSIT EDITION」の先行販売受付がスタートした

 3.0リッター直列6気筒ツインパワーターボ・ガソリンエンジン+マイルドハイブリッドの740iのファーストエディションは、「740i Excellence THE FIRST EDITION」と「740i M Sport THE FIRSIT EDITION」の2モデルとなる。どちらも車両価格(消費税込・以下同)は、1720万円だ。

 これにBEVの「i7 xDrive60 Excellence THE FIRST EDITION」(車両価格:1900万円)が加わり、あわせて3モデルとなる。

 それぞれ50台限定となっており、納車は2022年第4四半期以降を予定している。

●限定のファーストエディションにさらに限定カラーがあった

 THE FIRSIT EDITIONには、量産車世界初となる31.3インチの8Kパノラマ・ディスプレイを含むリアシート・エンターテイメント・エクスペリエンスに加え、Bowers & Willinsダイヤモンド・サラウンド・サウンド・システムが装備される。これは、40スピーカーに32チャンネル、1965Wのハイスペックシステムだ。

 ボディカラーとインテリアカラーは、ミネラル・ホワイトとブラック・サファイアに高品質のブラックのメリノレザー・シートの組み合わせが中心となる。

ただし、740i Excellenceとi7 xDrive60 Excellenceには、それぞれ5台限定の魅力的なカラーコンビが用意されている。

 まず740i Excellenceは、オキサイド・グレーのボディカラーにスモーク・ホワイトのメリノレザーとライトグレーのカシミアとのコンビネーションシートの組み合わせとなり、車両価格は1820万円だ。

 i7 xDrive60 Excellenceは、コーチラインを施したタンザナイト・ブルーとオキサイド・グレーとの2トーンのボディカラーに、タルトゥーフォとナイト・ブルーのバイカラー仕様のメリノレザー・シートの組み合わせだ。車両価格は2150万円となる。

 せっかくファーストエディションを選ぶのなら、2トーン仕様を選ぶのも一興だろう。