千葉・幕張メッセにて毎年開催されている展示・即売型トレードショー「オートモビル・カウンシル(Automobile Council)」は、新型コロナウイルス禍の影響を受けつつも、昨年・一昨年ともに主催者・協賛社の尽力により、自動車文化の「ともしび」として継続。そして2022年も厳重な感染対策のもと、4月15〜17日の開催にこぎつけることができました。

第一次スーパーカーブーム時代のクルマが主役になる日がやってきた

 本来「トレードショー」とは、欧米発祥のイベント。クラシックカーの車両本体はもちろん、自動車パーツあるいは「オートモビリア」と呼ばれる周辺グッズを販売するスペシャルショップが一堂に会し、見本市会場などの屋内ないしは野外の会場にて、展示・販売をおこなうものである。

 ただし、こうしたイベントではオーガナイザー側による魅力的なテーマ展示がおこなわれるのも通例。2022年のオートモビル・カウンシルでは「DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の主役たち」および「スーパーカードリーム」が、会場を華やかに彩っていた。

 今回VAGUEが注目したのは、当サイトでもっとも人気のあるスーパーカーにまつわる展示。1970年代のモデルを中心とするスーパーカーたちによる華麗なる競演について、お話しさせていただくことにしよう。

●2022年のメインビジュアルはスーパーカー

 2022年のオートモビル・カウンシルで会場のセンターを飾ったテーマ展示、その名も「スーパーカードリーム」にディスプレイされた1970年代のスーパーカーは、まさしく珠玉というべき4台。

 2021年11月に開催された「ランボルギーニ・デイ・ジャパン2021」に際して、「カウンタック」の生誕50周年を記念しておこなわれたファン投票企画「LAMBORGHINI COUNTACH CONTEST JAPAN」ではみごと第1位に輝くなど、日本ではもっとも有名なカウンタックの1台である1976年型「LP400」を筆頭に、1968年型ランボルギーニ「P400ミウラ」と1975年型フェラーリ「365GT4BB」も国内では比較的よく知られる個体で、いずれも来歴・コンディションともに申し分のないものであった。

 しかしそのかたわらで、会場を訪れたギャラリーの注目を集めていたのは、ほかのイベントではあまり見る機会のなかった、黄色いデ・トマゾ「パンテーラ」だったと思われる。

 正式なデビューイヤーである1971年生産分の最初期モデル、「L」や「GTS」などのグレード名がつかない時代のシンプルな「パンテーラ」名が示すように、細身の前後フェンダーやタイヤなどが醸し出す美しいたたずまいが、ブーム当時を知るスーパーカー愛好家たちには新鮮に映ったようで、カメラを向けるギャラリーがあとを絶たなかったようだ。

 いずれにせよ、スーパーカーブーマーにとっては思い出深いであろう、この4台が放射状にディスプレイされるさまは、今年のオートモビル・カウンシル会場を印象づけるメインビジュアルとなったようだ。

「ミウラ」「カウンタック」「パンテーラ」とくればマセラティ「ボーラ」も!

 ところで、ランボルギーニ・カウンタックにミウラ、フェラーリBB、デ・トマゾ・パンテーラとくれば、あと足りないのはマセラティ「ボーラ」くらいか、などと思いつつ、ふと振り返ると、すでに正規ディーラーでは顧客向けに巡回展示中ながら、一般向けにはこのイベント出展が国内初公開となった新型ミッドシップスポーツ「MC20」の隣に、マセラティの元祖市販ミッドシップとして、シルバーグレイのボーラの姿を発見した。

マセラティ・ジャパンのブースに展示された、国内初公開の「MC20」と「ボーラ」

●新旧スーパーカーが揃う

 マセラティ・ジャパンのブースに置かれたこのボーラは、マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン会長が長年にわたって所有し、日本国内の各種イベントでもおなじみの1台。濃い目のメタリック・グレイにペイントされたMC20ともども、たとえスーパーカーとはいえどもマセラティらしい、かなり渋めの存在感をアピールしていた。

 また、前述のメーカー系コーナーにおける展開としては、ポルシェ・ジャパンの大規模ブースにて、最新EVの「タイカン・ターボS」のそばに、懐かしの漫画『サーキットの狼』にも登場する「911カレラRS2.7」、いわゆる「ナナサン・カレラRS」が展示されていたほか、フェラーリ・ジャパンは「296GTB」、マクラーレン・オートモーティブ・アジアは「アルトゥーラ」を一般向けには国内で初めてお披露目するなど、最新スーパーカーたちの競演もみごとなものであった。

 オートモビル・カウンシルが2016年の第1回以来テーマとして掲げてきた「CLASSIC MEETS MODERN(クラシック ミーツ モダン)」を新旧スーパーカーで体現していた。

 そして「オートモビル・カウンシル」を含むトレードショーの本分ともいうべき、スペシャルショップの販売車両展示「ヘリテージカー販売店」のコーナーにおいても、1970年型「ディーノ246GT(タイプL)」や1975年型「ディーノ208GT4」などが、その場で購入できる販売車両として置かれていたほか、オートモビリアを販売する「マルシェ」コーナーの一角にてボディメンテナンスのスペシャリストがおこなっていたコンセプト型展示でも、まばゆいイエローのフェラーリ「F50」がステージを飾るなど、あらゆる世代のスーパーカーのファンも満足させられそうなラインナップだったのである。