スイスの老舗・ロンジンより、同ブランドのハイビートの歴史的モデルを復刻した「ロンジン ウルトラ-クロン」(45万9800円・48万7300円、共に予価、消費税込)が登場。現代の最新技術で蘇ったハイビート搭載ダイバーズの実力を紹介します。

ブランド史に残る伝説的なハイビートウォッチを現代の時計製造技術で復刻

 かつてはあのオードリー・ヘップバーンが広告モデルを務め、アルバート・アインシュタインも愛用したというスイスの老舗ロンジン。今年190年を迎える長い歴史の中でも、特に多くの愛好家より高く評価されているのが、1968年発表の「ロンジン ウルトラクロン ダイバー」だ。

 この「ロンジン ウルトラクロン ダイバー」は、1967年に発表された高振動ムーブメント“Cal.430”を搭載する「ウルトラクロン」をベースに、スポーツタイプとしてアレンジした高機能ダイバーズウォッチ。月差1分・日差2秒という当時としては画期的な高精度とともに、ダイバーに必須のカレンダー機構と回転ベゼルを搭載、水中での判読性に配慮してインデックスやベゼルのトライアングルにはトリチウムが充填されるなど、優れた実用性能は大いに支持され、いまもヴィテージウォッチとして高い人気を誇っている。

 今回リリースされた「ロンジン ウルトラ-クロン」は、その歴史的なマイルストーンに敬意を表した復刻モデル。まずは復刻モデルとしての再現性から見ていこう。

●オリジナルに忠実なディティールと洗練されたフォルム。最先端のキャリバーにも注目

 ケースは1960年代の空気感を彷彿とさせるふっくらとしたクッション型で、サイズはオリジナルの41mmから43mmへとわずかにサイズアップ。エッジの効いたデザインに艶やかなサテンポリッシュを組み合わせることで、単純な懐古趣味に終わらない、現代的かつ力強い美しさを併せ持ったデザインに仕上げている。

 ベゼルはこれも同ブランド初となる、透明感をたたえたサファイアベゼルインサートを採用。分針と同じレッドラッカーで刻まれたトラック、6時位置にレイアウトされた高振動周波数を表す波型ロゴもオリジナルのディテールを継承するもの。細部のデザインはあくまでオリジナルに忠実に再現しているが、全体のスタイリングは現代のダイバーズウォッチらしく、力強さと洗練に満ちた印象を受ける。

 また、注目したいのが心臓部たるムーブメント。本モデルでは、同ブランドの技術の結晶であるエクスクルーシブキャリバー“L836.6”を搭載している。

 この“L836.6”では、シリコン製ヒゲゼンマイが1時間に3万6000回(または毎秒10回)振動する高振動周波数ムーブメント。これは1968年発売のオリジナルモデルと同じものだが、シリコン素材を用いることで振動周波数が上ってもパーツへの破壊的衝撃や位置変化への影響を緩和し、キャリバーの精度と安定性をより向上させている。

 ちなみにこの“L836.6”はスイス・ジュネーブを本拠とする独立認証機関・TIMELABによって“ウルトラクロノメーター”としての認定をうけたブランド初のムーブメント。同団体から認定を受けるためにはムーブメントのみならずウォッチ全体に対し、実際の使用状況を想定した15日間にもわたる厳格なテストをクリアする必要があるため、実際にこの認定を受けているブランドは世界でも決して多くないという。こうしたことを考えあわせるにつけ、ロンジンがこの“L836.6”に対していかほどの自信を持っているのかを想像することができるだろう。

 今回の特別モデルではブラウンレザーベルトを付属するモデルと、ステンレススティールブレスレットを付属するモデルの2タイプをラインナップ。いずれも付け替え用ベルトとしてリサイクル素材を使用したブラック×レッドのナイロンストラップを同梱する。60年代当時を知るオールドウオッチマニア垂涎の逸品、気になった人は早めのチェックを。

●製品仕様
■ロンジン ウルトラ-クロン ボックスエディション
品番:ブラウンレザーモデル:L2.836.4.52.8、ステンレススティールブレスレットモデル:L2.836.4.52.9
価格(消費税込):ブラウンレザーモデル:45万9800円、ステンレススティールブレスレットモデル:48万7300円
ケース厚:13.60mm
ケース径:43mm
ケース:ステンレススティール
ムーブメント: TIMELAB認定クロノメーター 高振動周波数自動巻ムーブメント L836.6
駆動時間:パワーリザーブ最大52時間
防水性能:30気圧防水