歴史と伝統、そして進取の気風を感じさせる京都のおやつや手みやげ。

電子書籍「京都Walker 外さないおやつ&褒められ手みやげ」では、そんな京都のおやつと手みやげをなんと182品も写真入りで掲載している。京都観光の合間の立ち寄りや親しい人へのプレゼント購入に、おすすめの逸品ぞろいだ。その中から注目の品をピックアップして紹介しよう。

■食する人への心尽くしが たくさん詰まった甘味処

白川にかかる巽橋や紅殻格子、駒寄せ、お茶屋など京情緒が色濃く残る、新橋通に店を構える「ぎをん 小森」。大戦後すぐから営業していたお茶屋を1998(平成10)年に甘味処として姿を変えたのちも、当時の建物とそれが醸し出す独特の雰囲気、そして、おもてなしの心を現在まで守り続けている。そんな「ぎをん 小森」の名物といえば、毎朝手間ひまかけて丁寧に練り上げる大粒のわらび餅。このわらび餅を求めて、国内外を問わず多くの客が列を成し、祇園散策の合間に訪れる。

そのわらび餅と台頭するメニューが、わらび餅を使った名物パフェ。発売当初は夏季限定だったものの、好評を博し、今や定番メニューとなった。ボリューム満点で、ぽっこりと丸いフォルムが印象的な宇治抹茶を使った抹茶アイス、バニラアイス、その奥にはきな粉をまとった大粒のわらび餅が4個も顔をのぞかせる。ここまででも十分なボリュームだが、さらに、あんこ、栗、抹茶シフォン、寒天、抹茶ゼリーと和と洋の絶妙なコラボが楽しめる構成。

また、抹茶アイスは甘さ控えめに仕上げ、柔らかなわらび餅にはきな粉を合わせて香ばしく、最後は抹茶ゼリーの苦味と寒天のみずみずしさを感じて食べ終えられるようにと、味や食感の変化が楽しめる工夫がこらされている。もちろん、付属の黒みつを足して、さらに味の変化を楽しむのもいい。パフェは、「わらびもちパフェ」のほか、「抹茶ババロアパフェ」「あずきババロアパフェ」「抹茶プリンパフェ」「白玉パフェ」(各1600円)とラインナップも豊富にそろう。

わらび粉100%のわらび餅、十勝の大納言小豆を毎日その日に使う量だけ炊き上げるあんこに、抹茶は「柳桜園」の「綾の森」と、そんなこだわりもおいしさの秘密。祇園らしい凛とした風情ある場所で味わう甘味が、この上ない至福の時間を与えてくれる。