京都大学白浜水族館の見どころなど、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

■全国的にも珍しい国立大学付属の京都大学白浜水族館は一般見学も大歓迎
白砂と青海原が美しいビーチと、日本三古湯に数えられる白浜温泉で有名な和歌山県南西部の白浜町は、リゾート地として知られている。京都大学白浜水族館はそんな白浜町に位置し、京都帝国大学(現・京都大学)の理学部付属瀬戸臨海研究所の水槽室を、1930年に公開したことが始まりだ。

その後、増築や改修を繰り返し、2020年6月1日で開設90周年に。現在営業している水族館の中では日本で3番目に古い歴史を持つ水族館で、館内には南紀の海に棲む約500種の生物を常設展示し、京都大学に関係のない人でも見学が可能。大水槽の大型魚類に始まり、クエやウツボ、日本随一のコレクションを誇る無脊椎動物まで、その魅力を紹介する。

■【アクセス】白浜までの行き方や混雑状況、所要時間をチェックしよう
白浜のシンボルとして親しまれる円月島を望む海岸沿いに建ち、海洋生物についてのさまざまな研究が行われている京都大学「瀬戸臨海実験所」に併設されている水族館。「第1水槽室」から「第4水槽室」まで4つの水槽室を順番に見て回る導線で、見学所要時間は30分から60分。館内に飲食施設やお土産ショップはないので、白浜中心地の観光と合わせて見学するのも楽しい。週末は混雑するが、土曜の午前と日曜の午後が比較的すいている。また、屋内施設なので晴れの日よりも雨の日のほうが混雑しやすい。

「水族館入口を入ってすぐの『第1水槽室』の右手に、多目的トイレがあります。一般向けトイレは奥へと進んだ『第2水槽室』にあります。館内に飲食施設や売店等はありませんが、入口横に飲み物の自動販売機はあります」と事務の上木原昭子さん。

電車でのアクセス
JR大阪駅からの最短ルートはJR環状線で天王寺駅へ行き、天王寺駅でJR特急くろしおに乗り換えて白浜駅へ。白浜駅より「明光バス・町内循環線」に乗り、バス停「臨海」下車で到着する。トータルで約3時間の道のり(電車約2時間40分、バス約20分) 。
JR名古屋駅からの最短ルートはJR新幹線で新大阪駅へ行き、新大阪駅でJR特急くろしおに乗り換えて白浜駅へ。最短ではないが、近鉄名古屋駅より近鉄特急で鶴橋駅へ行き、鶴橋駅でJR環状線外回りに乗り換えて天王寺駅へ。天王寺駅よりJR特急くろしおに乗り換えて白浜駅へもアクセス可能。白浜駅より「明光バス・町内循環線」に乗り、バス停「臨海」下車で到着する。トータルで約4時間10分から5時間40分の道のり(電車約3時間50分〜5時間20分、バス約20分)。

車でのアクセス
大阪からは阪神高速環状線、東大阪線、大阪港線、湾岸線、関西空港自動車道を経由し、阪和自動車道南紀田辺インターチェンジへ。南紀田辺インターチェンジから国道42号線、県道33号線、県道31号線、県道34号線で到着する。全行程161km、トータルで約2時間30分の道のり。または、紀勢自動車道南紀白浜インターチェンジで降りてもアクセス可能。紀勢自動車道南紀白浜インターチェンジから白浜空港フラワーライン線、県道34号線を経由で到着する。全行程171㎞、トータルで約2時間40分の道のり。
名古屋からは名古屋高速都心環状線、東名阪自動車道、名阪国道、西名阪自動車道を経由し、阪和自動車道南紀田辺インターチェンジへ。南紀田辺インターチェンジから国道42号線、県道33号線、県道31号線、県道34号線経由で到着する。全行程約311㎞、トータルで約4時間の道のり。または、紀勢自動車道南紀白浜インターチェンジで降りてもアクセス可能。紀勢自動車道南紀白浜インターチェンジから白浜空港フラワーライン線、県道34号線を経由で到着する。全行程322㎞、トータルで約4時間35分の道のり。
駐車場は臨時駐車場も合わせて40台、料金は無料

■【見どころ1】水量240トンの大水槽がある第1水槽室から見学をスタート
第1水槽室に入ってすぐにあるのが、水量240トンの大水槽。水槽内にはギンガメアジなどのヒラアジ類を中心に、大型の回遊魚とサメ類が泳いでいる。全長1メートルを超える迫力満点のロウニンアジなど、館内の展示はすべて白浜周辺の南紀に棲息する生き物だ。

「エサの時間は開園前と15時ごろですが、水曜のみ冷凍アジを切り分けて給餌するので、朝の給餌が少し遅れ、開館直後の9時過ぎからになることが多いです。水曜の朝一番に来ると、大型魚が豪快にエサを食べる姿が見られるのでおすすめですよ」と飼育担当の加藤哲哉さん。※都合により曜日が変更となる場合があります

■【見どころ2】サンゴやカニ、ヒトデなど無脊椎動物約250種を展示する第2水槽室
「さまざまな無脊椎動物と群れ魚」がテーマの第2水槽室は、無脊椎動物の年間展示数が500種超えと、日本有数の規模が魅力。多彩な種類の無脊椎動物を同じグループで分け、約30個の水槽で展示している。エビ、貝、タコ、サンゴなどから、通常ではほとんど見る機会のないヒモムシやホシムシなど珍しい生物も見られる。

「第2水槽室では水槽を順番に巡っても楽しめますが、生物のグループ同士の近縁関係を理解してから見るのもおすすめです。系統が近いグループと遠いグループで体の作りの共通点や相違点などを考えながら見学すると、水族館の上級者的楽しみ方ができるかと思います」(飼育担当の加藤哲哉さん)

■【見どころ3】鮮やかな黄色のイソギンチャクなど珍しい生物が見られる第3水槽室
珍しい生き物が見られる「第3水槽室」の目玉はオオカワリギンチャク。白浜近海と伊豆大島でしか見つかっていない貴重なイソギンチャクで、鮮やかな黄色が特徴的。また、「マリンギャラリー」がテーマのこの水槽室では、実験内容や季節によって次々と展示が変わり、新しい試みの展示が見られることも。最近の試みでは水深200m以深の深海はえ縄漁で採集された魚類を飼育し、ユメカサゴを展示している。

「当館以外でなかなか見られない生き物としては、オオカワリギンチャクが挙げられます。水槽内に蛍光イエローのイソギンチャク70個体以上が林立する様子が、ムーミンに出てくるキャラクターのニョロニョロを連想されるようで、口コミで人気が広がっています。ほかにも自分のお気に入りの生き物を見つけて楽しんでください」(飼育担当の加藤哲哉さん)

■【見どころ4】最後は「すみ場所別展示と魚類」がテーマの第4水槽室へ
クエやマダイなど和歌山でおなじみの魚から、全長1.5メートルを超えるニセゴイシウツボまで、魚類を中心に展示する第4水槽室。前半の水槽では干潟、岩礁、砂底など生育環境ごとに魚や無脊椎動物を展示。後半の水槽では、分類をテーマに同じ仲間の魚をまとめて展示。

「魚のヒレの形と数、泳ぐときのヒレの使い方など、グループごとに異なる特徴を調べてから水族館へ行くと、水槽を見比べたときに比較がしやすく、より魚への興味が深まることでしょう。岩礁や河口の魚を展示する水槽では幼魚が多く泳いでいます。別の水槽では大きく育った成魚が泳いでいるので、幼魚と成魚のペアを探し出し、見比べるのも当館ならではの楽しみ方です。雨の日に来られるお客さんが多いのですが、太陽光を取り入れた水槽が明るくきれいに見られる、晴れの日の見学もおすすめです」(飼育担当の加藤哲哉さん)

■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・入り口、および出口に消毒用アルコールを設置しております。
・感染予防のため、スタッフはマスク・手袋を着用しております。
・入り口ドアの開放と換気扇の常時運転で館内の換気を行っております。
・マスクの着用をお願いいたします。
・こまめな手洗いにご協力をお願いいたします。

取材・文=白川咲子

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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※2020年5月時点の情報です。