歴史学・考古学・民俗学の調査研究の発展、資料公開による教育活動の推進を目的とした千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館・第4展示室 特集展示室で11月29日(日)まで「日本の食の風景−『そとたべ』の伝統−」を開催。

中世の禅宗寺院の料理を契機として、貴族、武家、有力商人が集住した室町時代の京都では独自の文化が形成され、武家の饗応料理として本膳料理の形式がととのえられてきた。その一方で、江戸時代の町人たちは蕎麦や寿司、天ぷらなどの屋台の店を愛用していた。

また、旅先や寺社参詣では茶店で楽しむ団子や餅がつきもの。農村では、田植えの時にヒルマモチやオナリと呼ばれる女性が運んでくる昼食や朴葉飯(ほおばめし)などの田植え食が伝承され、ここには本膳料理や老舗の料理などの格式ある食とは別の、もう一つの日本の食の伝統があった。

「四条河原納涼図屏風」からは、お膳や食器に盛られる「いえたべ」と重箱詰めの「そとたべ」の違いが、「三代歌川豊国画 冬の宿 嘉例の寿々はき」からは、丸いおむすびと三角のおにぎりの歴史が見えてくる。現在にも伝承されている「そとたべ」には、遊び・行事の日のそとたべと、仕事・労働の日のそとたべとの両方があることがわかる。

本展は、日本画や写真、古道具など、さまざまな資料から「そとたべ」という日本の食の歴史と民俗に注目して、外で食べることの意味について考えられる展示会だ。

日本の食の歴史に触れられる「日本の食の風景−『そとたべ』の伝統−」に出かけよう。

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