弘前公園・弘前城の歴史や見どころ、楽しみ方まで、おでかけの前に知っておきたい情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

■弘前公園・弘前城ってどんなところ?弘前城を基にした、市民の憩いの場
弘前市の中心部に位置し、総面積約49万2000平方メートルにもおよぶ広大な敷地を有する弘前公園。古くは藩政時代に弘前藩10万石を治めた津軽家代々の居城であった弘前城が基となっており、園内全域が国の史跡に指定されている。広大な園内には、弘前城を中心に植物園や市立博物館、テニスコートなどさまざまな施設が並び、弘前市民の憩いの場として親しまれている。

また、日本有数の桜の名所としても知られ、4月中旬から5月上旬にかけて開催される弘前さくらまつりには、全国から多くの観光客が訪れる。桜だけでなく、夏は深緑、秋は紅葉、冬は白雪と、四季に合わせて色彩豊かな表情を見せ、1年を通じて来園者を楽しませている。

■【回り方・所要時間】弘前城散策のおすすめルートを紹介
弘前公園を楽しむうえで、まず知っておきたいのはその歴史だ。公園の基となった弘前城は、津軽統一を成し遂げた津軽為信によって1603年(慶長8年)に計画され、2代目藩主・信枚が1610年(慶長15年)に築城に着手、翌年完成した。園内には築城当初の形態がよく残されており、なかでも国の重要文化財に指定された天守、櫓3棟、城門5棟からは、藩政時代の面影を色濃く感じることができる。

ここで、天守を中心に散策する場合の回り方を詳しく紹介。まずは追手門をくぐり、杉の大橋を渡って、二の丸弘前城情報館で弘前城に関する総合的な展示を観覧。下乗橋を渡り、メインの本丸弘前城天守を楽しんだあとは、本丸展望台から美しい景色を堪能しよう。天気が良ければ岩木山を一望できる。

その後、北の郭・武徳殿(ぶとくでん)休憩所でひと休みしたら、重要文化財の二の丸丑寅櫓(うしとらやぐら)、東内門を観覧し、弘前公園最長寿のソメイヨシノをチェック。同じく重要文化財の二の丸辰巳櫓(たつみやぐら)、南内門を回ってスタートの追手門に戻るルートがおすすめだ。所要時間は約2時間で、弘前市の歴史の歩みを肌で感じることができる。

■【見どころ1】江戸時代から現存する、東北地方唯一の天守
弘前城の天守は江戸時代に建築されており、現存する天守としては東北地方唯一のもの。1627年(寛永4年)に一度焼失したが、1810年(文化7年)、弘前藩9代藩主・寧親(やすちか)の治世に3層の天守として再建された。

濠側の1・2層には中央に張り出しをつけ、切妻破風(きりつまはふ)・石落としを設けるなど、古形式を特徴としている。これは二の丸側から見た時に、天守の印象を大きく見せる役割もあり、一方で本丸側の面は装飾のない簡素な作りで、見る角度によって違った姿を楽しむことができる。

現在は石垣修理事業のため、本丸中央部の仮天守台に移動されており、天守内では主に弘前城天守曳家(ひきや・建築物を解体せずそのままの状態で移動する建築工法)の資料が展示されている。天守内の見学は無料だが、天守のある本丸へは別途入園料金が必要。入園料は大人320円、子供100円。団体(10名以上)の場合は大人250円、子供80円。※すべて税込み価格

■【見どころ2】多彩な植物を楽しめる植物園
都市緑化植物園として、1988年(昭和63年)に開園した弘前城植物園。7万6500平方メートルという広大な敷地面積を有し、23ゾーンに分割された園内には1500種12万4000本の草木が植えられ、見どころの多い空間となっている。春には園内の桜ゾーンに約50種の桜が咲き誇り、10月頃には紅葉とともに、10月に花を咲かせる「十月桜」が見られるなど、季節を通してさまざまな植物を楽しむことができる。所要時間は約40分から1時間を見ておこう。

開園時期は4月中旬から11月23日で、開園時間は9時〜17時(さくらまつり期間は9時〜18時、入園券の販売は16時30分まで)。入場料は大人320円、子供100円。団体(10名以上)の場合は大人250円、子供80円だ。※すべて税込み価格、65歳以上の弘前市民、市内の小中学生、市内の留学生、障害者手帳等の交付を受けている人は無料(証明できるものが必要)

■【イベント】日本一の呼び声高い弘前城の桜を堪能
日本有数の桜の名所として知られる弘前公園では、例年4月中旬から5月上旬の間、弘前さくらまつりが開催され、会期中は県内外や海外からの多く観光客でにぎわう。

園内のソメイヨシノは樹齢100年を越すものが400本以上あり、それぞれが立派に花を咲かせていることから、その管理技術を絶賛されており、弘前の桜が日本一と呼ばれる由縁にもなっている。ひとつの花芽からいくつもの花を咲かせる豊かな花つきが特徴で、園内約2600本の桜が咲き誇る様子はまさに絶景!夜になると美しくライトアップされ、昼とはまた違った表情をみせてくれる。

他にも、10月下旬から11月上旬には弘前城菊と紅葉まつりが、2月上旬には弘前城雪燈籠まつりが開催されるなど、季節に合わせてさまざまなイベントが催され、四季折々の美しい自然を楽しむことができる。

■【グルメ】武徳殿休憩所でホッと一息
城内を散策したあとは、北の郭にある武徳殿休憩所でひと休み。武徳殿は元々柔剣道の練習場として明治末期に建設され、老築化によって2003年(平成15年)に改修された。改修後は、土産物店や喫茶店、休憩スペースを備えた現在の姿で開館され、来園者の憩いの場として親しまれている。

喫茶店では飲み物と軽食を提供しており、人気のメニューが「アップルパイ食べくらべセット」。弘前市内の2つの菓子店から仕入れているアップルパイを2種類食べ比べできるドリンク付きのセットで、ドリンクは珈琲、紅茶、リンゴジュースの中から選ぶことができる。

■【お土産】人気の「弘前城登城記念符」をゲット!
弘前公園で人気のお土産が、「弘前城登城記念符」。津軽家の家紋「杏葉牡丹(ぎょうようぼたん)」がデザインされており、縁の模様は津軽地方に伝わる刺し子技法「こぎん刺し」をイメージした柄になっている。日付は空欄のままだが、スタッフに頼めば日付けスタンプを押印してくれ、旅の日にちを記録できる。こちらのお土産は、天守内と弘前城情報館で販売中だ。

■【穴場スポット】SNSで話題!桜が作り出す「映える」ハート
園内でいま注目の穴場スポットは、SNSで話題となった、2本の桜の枝が空にハート型を描くように組み合わさった「桜のハート」だ。場所は非公開だが、スポットの近くには目印としてハートのプレートが設置されているので、来園の際はぜひ自分の足で探してみよう。また、本丸では石垣修理中の期間しか見ることのできない「桜・岩木山・弘前城」を一緒に撮影できる展望台もあるので、こちらも要チェックだ。

■【楽しみ方・混雑情報】担当者に聞く!弘前公園の楽しみ方
「弘前公園は、国の重要文化財に指定されている弘前城をはじめ、植物園や園内の豊富な自然など、たくさんの見どころにあふれており、どれも季節によってさまざまな表情をみせてくれます。藩政時代の面影を残す建築物を散策して弘前の歴史を感じたり、四季折々の自然を愛でたり、広場でお弁当を広げてピクニックをしたりと、自由にお楽しみください。イベント時や連休中は混雑しますが、それ以外は余裕を持って園内を散策できます。皆さまのご来園を、心よりお待ちしております」(弘前市役所 公園緑地課園内担当)

■【アクセス】最寄りのバス停より徒歩2分!
JR弘前駅からは徒歩30分、車で10分。弘前駅からはバスが複数通っており、土手町循環バス市役所前下車徒歩2分、駒越経由藤代営業所行き市役所前公園入り口下車徒歩2分、浜の町経由藤代営業所行き文化センター前下車徒歩2分・中央高校前下車徒歩2分と、いずれも最寄りのバス停から徒歩圏内の距離。弘前公園の玄関口である追手門をはじめ、東門口など全部で10カ所の出入り口があるので迷わないよう注意しよう。園内をスムーズに回りたいのなら追手門からの入園がおすすめだ。

入園は基本無料だが、弘前城本丸・北の郭と弘前城植物園は別途入園料が必要。どちらも入園料は大人320円、子供100円、団体(10名以上)の場合は大人250円、子供80円。共通券は大人520円、子供160円、団体(10名以上)の場合は大人470円、子供130円。年間入園券も用意されており、それぞれ施設ごとに大人1040円、子供310円。上記の2施設に、弘前公園の市民会館の向かいにある藤田記念庭園を加えた3施設共通の年間入園券は、大人2090円、子供620円となっている。※すべて税込み価格、弘前城植物園のみ販売は16時30分まで

■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・案内所スタッフは、マスクもしくはフェイスシールドを着用しています。
・園内施設ではお客様に入り口での手指消毒、マスク着用をお願いしています。

取材・文=小川伸晃

<施設情報>
住所:青森県弘前市下白銀町1
アクセス:【電車】JR弘前駅より徒歩30分または車で10分、またはバスで土手町循環バス市役所前下車徒歩2分、駒越経由藤代営業所行き市役所前公園入り口下車徒歩2分、浜の町経由藤代営業所行き文化センター前下車徒歩2分・中央高校前下車徒歩2分【車】東北自動車道大鰐弘前ICから約25分
営業時間:【弘前城天守・北の郭】4月1日〜11月23日:9:00〜17:00(さくらまつり期間は7:00〜21:00) 【植物園】4月中旬〜11月23日(オープン日は目安。気候状況や植物の状態によって変動):9:00〜17:00(さくらまつり期間は9:00〜18:00)※植物園の入園券販売は閉園30分前まで
休館日:一部区域を除き通年営業【弘前城本丸・北の郭】11月24日〜3月31日 【植物園】 11月24日〜オープンまで(例年では4月中旬)
駐車場:なし・車で来園の際は公園周囲の公共駐車場を利用
料金:一部区域を除き入園無料【弘前城本丸・北の郭】個人:大人320円、子供100円。団体料金:大人250円、子供80円。年間入園券:大人1040円、子供310円【植物園】個人:大人320円、子供100円。団体料金:大人250円、子供80円。年間入園券:大人1040円、子供310円【3施設共通券】個人:大人520円、子供160円。団体料金:大人470円、子供130円。共通年間入園券:大人2090円、子供620円 ※値段はすべて税込 ※団体は10名以上

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年9月時点の情報です。