謎に包まれたアーティスト・バンクシーの作品がズラリと並ぶ展覧会「バンクシー展 天才か反逆者か」が、10月9日(金)より大阪南港ATC Galleryで開催。すでに全世界6都市で100万人を動員した本展覧が、ついに大阪初上陸。今回初公開となる作品展示もあわせて紹介する。

■70点以上の作品が登場!無料の音声ガイドも完備

イギリスを拠点に活動し、そのメッセージ性から世界で最も注目されるアーティスト・バンクシー 。彼の作品はストリートアートであるがゆえに、塗り潰されて現存するものは多くないのだという。展覧会では個人コレクターの協力のもと、貴重なオリジナル作品、版画、立体オブジェクトなど、70点以上展示することが可能となった。

彼の代表作となっている「ガール・ウィズ・バルーン」はもちろん、「ラット」シリーズなど日本でも知られている作品も多数展示され、どれも社会風刺や政治的なメッセージが込められたものばかり。なかでもスーパーの買い物カートを狩猟する作品「トロリーズ」は、自給自足ができない自分たちの生活を指摘されているようでドキッとさせられる。

また「バンクシー展 天才か反逆者か」ではすべての人が楽しめるよう音声ガイドにも工夫が。自分のスマートフォンに専用のアプリ「izi.TRAVEL」をダウンロードすると自分専用の音声ガイドに早変わり。来場する際はスマートフォンとイヤホンを忘れずに持って出かけよう。

■自宅のトイレをアートに?コロナ禍での作品も再現展示

今年4月にバンクシーがInstagramに投稿したトイレの作品も再現展示。コロナ禍での自粛生活を余儀なくされた人々を、閉じ込められて退屈な姿のネズミとして描写している。この再現展示は大阪会場で初登場となるので注目だ。今なお続く新型コロナウイルスの不安の前に、我々にもっとも突き刺さる作品だろう。

他にもバンクシーの制作風景を連想させるインスタレーションや、パレスチナにオープンした通称「世界一眺めの悪いホテル」こと「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」の再現展示など、作品だけではなく体験型の展示も用意されている。

会場内では「作品を見ている側」として安心しきって鑑賞していると、監視カメラの映像がモニターに映し出される仕掛けも。逆に自分自身が「作品として見られる立場」に驚かされることになった。

展覧会「バンクシー展 天才か反逆者か」は2021年1月17日(日)まで開催される。

取材・文=さくらいけんたろう

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