鳥取県米子市にある米子市美術館で、鳥取県ミュージアムネットワーク連携事業 鳥取県立博物館・米子市美術館共同企画・生誕100年記念「杵島隆:不滅のパイオニア精神(スピリット)」が11月29日(日)まで開催中。

日本における広告写真の開拓者(パイオニア)として、またライフワークであった鮮やかな蘭の作品などで知られる、鳥取県西伯郡大篠津村(現米子市大篠津町)出身の写真家・杵島隆(1920年〜2011年)。本展では、その生誕100年を記念し、米子市美術館と鳥取県立博物館のコレクションに、個人所蔵作品を加えてその作品を紹介する。

第二次大戦後、植田正治に師事した杵島は、写真雑誌の月例懸賞への入選を重ね、1950年写真雑誌「カメラ」に出品した《老婆像》で特選を獲得。審査員で当時の写真界のスター的存在であった土門拳から高い評価を得た。

そして1953年、同郷で同い年の岩宮武二の勧めもあり32歳で上京。広告制作会社「ライトパブリシティ」に入社し、翌年には洗濯石鹸の新聞広告用写真《モノゲン》で朝日広告賞を受賞。その後フリーに転じ、司葉子を起用したサッポロビールの広告、日本専売公社のたばこの広告写真などを手がけた。

本展は鳥取県立博物館との共同企画として、お互いのコレクションの貸し借りも含めて展示を構成。米子市美術館では、戦後の米子の風俗を活写した作品から、広告写真の試作や懸賞入選作、代表作であるヌードの連作、晩年の蘭の大作、写真原稿による屏風までを一堂に展示する。

終生好奇心を失わず、挑戦を続けた杵島が残した作品の数々を観賞しに「杵島隆:不滅のパイオニア精神(スピリット)」に出かけよう。

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