ラーメンのプロ集団・百麺人とラーメンファンの投票による、九州エリアのグランプリが決定!ここでは、熊本・宮崎・鹿児島の名店を一挙紹介する。<※情報はラーメンWalker九州2021より>

■【熊本】第3位「好来(はおらい)ラーメン」(人吉市・下青井町)
1958年創業。人吉最古のラーメン店で、約20年前よりラーメン一本で勝負し続ける。ニンニクとゴマ油が香る黒いスープに、通常の約2倍の量の麺、薄切りチャーシュー、シャキシャキ食感の地元産モヤシがのる一杯は、見た目のインパクトもボリュームも満点。自家製麺は茹で上がりが早く、モチッとした食感。麺量は少なめでの注文もできる。

店主の吉村毅さんは、父である先代の味を引き継ぎ、2代目として店を切り盛りする。製麺所で働いていた経験を生かして作る自家製麺は、同市内の一部店舗にも卸している。

<住所:人吉市下青井町76 営業時間:11:00〜20:00 休み:月曜(祝日の場合翌日)>

■【熊本】第2位「天琴(てんきん)」(玉名市・高瀬)
玉名の「中華そば三九」(現在は閉店)で修業した中村敏郎さんが開業し、以来60年以上続く玉名ラーメンの代表格。先代の味を受け継ぐ2代目が魂を込めて作る一杯を求めて、多くの客が訪れる。創業よりつぎ足し続けるスープは天候などに合わせて調整。数種の丸骨と頭骨を使い、コクと深みを出す。手間ひまかけて用意する煎りニンニクなど、職人の矜持が凝縮した店だ。

店主の中村憲一さんがサラリーマンを辞めて店に入ったのは28歳ごろ。「修業はうちですればいい」と言う先代のもとで腕を磨いた。現在も理想の味を追求し厨房に立つ。

<住所:玉名市高瀬408-5 営業時間:11:00〜22:30(LO) 休み:水曜>

■【熊本】第1位「桃苑(とうえん)ラーメン」(玉名市・繁根木)
玉名にあった「中華そば三九」(現在は閉店)で修業した従兄弟から作り方を教わった井本利光さんが、1963年にオープン。現在は2代目の井本弘之さんや3代目の息子兄弟ら家族で切り盛りする。豚のゲンコツと背骨を羽釜に投入し、火力の強い灯油バーナーで一気に炊き上げる先代仕込みの製法で作るスープは、コクがありつつもあっさりした仕上がり。麺は毎日昼のピーク時を過ぎてから製造。子供からお年寄りまでが食べやすいようにと麺が短いのが桃苑流だ。

麺は店のすぐ隣で打つ自家製のもので、小麦の香りを引き出すために全体の約1割を石うすでひくなど、細部にまでこだわりが光る。均等に火が入るよう、麺は羽釜で泳がせて茹でるのも玉名ラーメンの特徴の一つだ。持ち帰り用の「3食入りパック」(1150円)も販売している。

<住所:玉名市繁根木官有無番地 営業時間:11:00〜24:00※日曜・祝日は〜22:00ごろの場合あり 休み:火曜(祝日の場合水曜)>

■【宮崎】第3位「黒木食堂(くろぎしょくどう)」(宮崎市・瓜生野)
精肉店を約40年間営んできた“肉のプロ”が作るラーメンに、県内外から客が集う。丁寧な下処理を施した豚のゲンコツを7〜8時間煮込むスープに、ゴマやピーナッツ、ニンニクなどを合わせた醤油ダレで味付け。すっきりとした味を目指し、丁寧な仕込みによって人気のラーメンが生み出される。自慢のチャーシューは、豚バラや肩ロースを自家製の醤油ダレに漬けて1日かけて仕込む。

「チャーシューラーメン」(900円)は、あっさりとした豚骨スープに歯ごたえのある中太麺が絡む。中央に重ねられたチャーシューは、赤みと脂身部分をバランスよく使用している。自家製チャーシューは、真空パックで1本1000円前後で販売もしている。

<住所:宮崎市瓜生野2287-1 営業時間:11:00〜14:00(LO13:50) 休み:日曜・月曜>

■【宮崎】第2位「来々軒(らいらいけん)」(小林市・本町)
久留米で修業した初代の川南輝夫さんが1961年に創業。豚のゲンコツのみをつぎ足して作るスープは、火力を細かく調整することであっさりながらコクのある仕上がりに。麺は、キレのある薄口醤油で味付けしたスープとの相性を考え、地元の製麺所と試行錯誤を繰り返した末に完成させた。“宮崎ラーメン”のなかでも、ひと際あっさり目に仕上げるのが来々軒流だ。

3代目の川南勝裕さんは、創業者の孫である勝裕さんに代替わりし、半世紀を超えて愛される味を維持。地元民に親しまれる、昔ながらの優しい味のラーメンを作り続ける。豚骨スープを加えて作る「半カレー」(400円)も人気だ。

<住所:小林市本町32 営業時間:11:00〜18:00(LO17:30) 休み:火曜>

■宮崎第1位「栄養軒(えいようけん)」(宮崎市・江平西)
1964年の創業以来、あっさりとした豚骨スープに醤油ダレを合わせる“宮崎ラーメン”を作り続けてきた老舗。豚の香りが立つまろやかな白濁スープは、事前に茹でて血抜きをするなど丁寧に磨いた豚骨を強火で約4時間煮込んだもの。強火で煮続けたスープは、一度冷ましなじませる工程を経て完成する。丼に注ぐ際に、チャーシューを5〜6時間漬け込むという、創業当時から変わっていないレシピで作る醤油ダレを加えることで、コクのあるラーメンスープが完成する。

存在感のあるトッピングのメンマは自家製で、チャーシューと同様、醤油で味付けするのがポイント。メンマは煮るところから、卓上に置かれるニンニク醤油は生ニンニクをすりおろすところから準備するなど、手間ひま惜しまぬ手作業が伝統の味を支えている。

<住所:宮崎市江平西2-1-6 営業時間:11:00〜15:00、17:00〜20:00(LO) 休み:月曜(祝日の場合、火曜)>

■【鹿児島】第3位「くろいわラーメン 本店」(鹿児島市・東千石町)
天文館のアーケード内で、50年以上にわたり店を構える“鹿児島ラーメン”の老舗。創業当時と同じレシピで豚骨と鶏ガラで取るスープは、あっさりながら強い旨味と深いコクがあり、その変わらない味にホッと心なごませる人も多い。たっぷりのコーンやワカメがのる「みそラーメン」(900円)もおすすめ。

店舗1Fはカウンターのみ。2Fにはテーブルもあるので、グループや家族でも利用しやすい。社長の黒岩正剛さんは、1968年の創業以来、ラーメンひと筋に変わらない味を貫く。現在も穏やかな笑顔で厨房に立ち、ラーメンを作り続けることでファンを喜ばせている。

<住所:鹿児島市東千石町9-9 営業時間:11:00〜19:00 休み:火曜>

■【鹿児島】第2位「ラーメン専門 鷹」(鹿児島市・中町)
親子3代にわたって訪れるファンもいる、創業57年の鹿児島ラーメンの老舗店。豚骨と鶏ガラを使いながらも透明度の高いあっさりとしたスープが特徴で、肉厚のチャーシューやモヤシとのバランスもいい。すりおろした「県産ニンニク」(50円)や「高菜の油炒め」(100円)を加えて“味変”するのが通の食べ方だ。

店主の平田健二さんは、先代の父から店を引き継ぎ、以降流行りに惑わされず店の味を守り続けてきた。メニューを増やさないなど、ブレない姿勢が長く愛され続ける秘訣だ。

<住所:鹿児島市中町10-28 営業時間:11:00〜17:00 休み:火曜(祝日の場合営業)>

■【鹿児島】第1位「ラーメン 小金太(こきんた)」(鹿児島市・樋之口町)
老舗から話題店まで数多くのラーメン店が営業する、鹿児島市の繁華街・天文館エリア。その中で地元客から観光客にまで幅広く人気を集めるのが、1990年に創業したこの店だ。現在は2代目が切り盛り。先代の味をベースに、現代人の味覚や好みに合わせた一杯を作り出している。“鹿児島ラーメン”の基本である豚骨と鶏ガラのほかにカツオ節なども使うスープは、白濁した見た目から濃厚そうな印象だがクセはなく、あっさりとした味わいとなっている。

自家製チャーシュー、モヤシ、キクラゲ、ネギとトッピングもシンプルで、どこか懐かしさを感じさせる仕上がりだ。肩肘張らない味や店の雰囲気が、誰からも愛されている理由かもしれない。

<住所:鹿児島市樋之口町11-5 営業時間:11:30〜15:00(LO)、18:00〜翌3:30(LO) 休み:不定>

同じ九州エリアでもさまざまなラーメンが登場している。ここで紹介した店はいずれも「ラーメンWalker九州2021」のお墨付き。ぜひ本誌を持って店を訪れてみて。

※新型コロナウイルス(COVID−19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。