奈良県奈良市にある寧楽美術館(ねいらくびじゅつかん)で「財団設立80周年記念展(後期) 二代中村準一・三代準佑と寧楽美術館」が2021年2月8日(月)まで開催中。

寧楽美術館は、海運業で財を成した中村準策・準一・準佑の中村家三代が収集した美術品を収蔵・展示する奈良県の登録博物館。国の名勝・依水園(いすいえん)内に1940年(昭和15年)に設立され、今年で80周年を迎える。

その記念展として開催される本展は、設立者中村準策のコレクションを紹介した前期展に引き続き、中国古印の収集で知られる二代・中村準一と依水園を公開に導いた三代・中村準佑(じゅんすけ)にスポットを当て、その人物像やゆかりの品について紹介する。

中村準一は大阪市西区薩摩堀で中村準策の長男として生まれ、早稲田大学を卒業後、太平洋海上火災保険(のち日産火災海上保険と合併)をはじめ、大同信託や日本産業など、数多くの企業で重役をつとめた実業家。和歌・漢詩・書道・絵画など芸術文化への造詣が深く、篆刻(てんこく)や東洋史への関心から精力的に中国の古銅印や印譜の収集を行った。

準一の長男・中村準佑は、灘中学校・関西学院大学経済学部を経て神戸銀行に入行するも、父・祖父を相次いで亡くし、財団法人寧楽美術館の理事長に就任。進駐軍による接収が解除された依水園を修復して公開を始め、現在の寧楽美術館建物を完成させた。中国の古鏡の蒐集家として知られる一方、次々と新しい発明品を考案する発明家という一面もみせる。

また、常設室では「寧楽美術館のあゆみ」として財団設立や一般公開に至るまでの資料を展示。寧楽美術館の成り立ちと貴重な美術品が鑑賞できる「財団設立80周年記念展(後期) 二代中村準一・三代準佑と寧楽美術館」に出かけよう。

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