大阪・吹田の万博記念公園内にある大阪日本民芸館で、企画展「1970年大阪万博50周年記念プログラム in 大阪日本民芸館『根の力 -THE POWER OF ORIGIN-』」が2021年1月16日から31(日)まで開催される。

舞台となる大阪日本民芸館は1970年の大阪万博終了後、パビリオン「日本民藝館」の建物を引き継ぎ、宗教哲学者・柳宗悦の提唱した「民芸運動」の西の拠点として開館した建物。ディレクターに服部滋樹(graf)を迎え、「EXPO'70 OSAKA Perspective」をテーマにその建物としての重要性を発信しつつ、貴重なコレクションを主軸に従来と異なる新たな視点の企画が3部構成で実施される。

■「民藝」を新しい観点で見い出し、コロナ禍の生活のヒントに
オンライン配信企画のPHASE1・2を経て今回実施されている企画展示のPHASE3は、民芸に影響を受け活動する現代美術作家や様々なジャンルで活動するクリエイターの作品など、初期・民藝運動参加者の孫・ひ孫世代によってセレクションされた大阪日本民芸館の収蔵品を紹介。異なる分野からのアプローチで、民芸運動や民芸の現在、そして未来を思考する展示を目指す。共同キュレーターは木ノ下智恵子(大阪大学)、金島隆弘(ACK)が担当。アーティストは華雪、片桐功敦、軸原ヨウスケ+中村裕太、染谷聡、石塚源太、矢野洋輔が出展する。

本企画展の魅力についてディレクターの服部氏は、「普段見られなかった作品のない展示空間は、まるで民藝的価値とも言うべき建築の魅力が感じられ、現代作家たちの作品はカウンターカルチャーとしての民藝運動を想起させます。収蔵品に直接アプローチする華道家や書家、祖父たちの作品を思い出と共に選ぶ孫世代…今回の展示は民藝を新しい観点で見い出す試みとも言えるでしょう。無料配信しているPHASE1・2を観ていただいてから本展を見に来ていただくと、いつもと違った民藝作品や柳宗悦のチカラとメッセージを感じてもらえるはずです。世界が大きく舵を切ろうとしているコロナ禍において、これからの生活のヒントになればと思います」と話す。

「現地に行くのが困難な人にも体感していただけるように」と、普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」を用いて企画展を自宅から鑑賞できるサービスもあるので、ぜひチェックしてみよう(事前予約制/1ツアー1名、13時〜13時30分、土日のみ)。

文=大西健斗

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