熊本県熊本市の熊本県立美術館で「名君細川重賢と時習館の英雄たち」を3月21日(日)まで開催中だ。

江戸時代の中頃、藩政改革を推し進めて「肥後の鳳凰」と讃えられた名君が熊本藩に誕生する。それが、第6代藩主の細川重賢(ほそかわしげたか)だ。

1747年(延享4年)、兄・宗孝の不慮の死を受けて、家督を継いだ重賢。当時の藩財政は窮乏を極めており、直ちに財政の建て直しに着手。1752年(宝暦2年)には堀平太左衛門を大奉行に抜擢し、いわゆる「宝暦の改革」を断行。役人の綱紀粛正を行い、行政機構や刑法、教育についても整備し、大きな成果を挙げた。中でも有名なのが、熊本城二の丸に藩校「時習館」を設立したことだ。

時習館の教育課程は文武両道におよぶ緻密なもので、藩士の子弟のみならず、成績優秀であれば庶民にも入学が許されたことに特徴がある。1755年(宝暦5年)の開校以来、時習館は有為の人材を育成し続け、1870年(明治3年)にその役目を終えた。

幕末には、開明的思想家として知られる横井小楠(よこいしょうなん)や、宮内省に出仕して侍講となった元田永孚(もとだながざね)、明治憲法起草に尽力した井上毅など優秀な人材を輩出。本展では、重賢ゆかりの品々と、時習館で活躍した先生や生徒たちの書を見ることができる。

熊本の名君・細川重賢の世界を垣間見ることができる「名君細川重賢と時習館の英雄たち」に出かけよう。

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