フランスの人気絵本・リサとガスパールの世界観が体験できる、世界初のテーマパークリサとガスパール タウン(山梨県富士吉田市)。タウン内に入ると、パリの街並みを再現したフォトジェニックな絵本の世界が広がる。富士急ハイランドで絶叫マシンを楽しむ前に、おしゃれな雰囲気が楽しめると話題のスポットだ。

今回は、そんなリサとガスパール タウンの楽しみ方や魅力、開発当初の裏話について、開発に携わった富士急行の担当者に話を聞いた。

■世界でココだけ!リサとガスパールと富士山のコラボレーション
――絶叫のイメージがある富士急ハイランドですが、パリとの意外な組み合わせはどのような経緯で誕生したのでしょうか?

富士急行・金児裕子さん(以下、金児さん)「リサとガスパール タウンの話が持ち上がる前から、富士急ハイランド=絶叫のイメージが強かったため、“絶叫が苦手でも気軽に立ち寄れる施設を”という目的で、このプロジェクトはスタートしました。ショッピングやカフェだけでも楽しめるよう、富士急ハイランドの入園ゲート前の無料エリアに作られているのも、こうした理由によるものです(現在は、富士急ハイランドの入園料も無料)。リサとガスパールがフランス生まれのキャラクターということで、パリの街並みを再現し、2人が実際にそこにいるような空間をイメージしました」

――この街並みを再現するうえで、特にこだわったり苦労されたりしたポイントはありますか?

金児さん「実際に、同じく担当の奥平さんと2人でパリに行き、本場のパリの街並みをたくさん見て勉強してきました」

富士急行・奥平麻由さん(以下、奥平さん)「富士急ハイランドと隣接するエリアに本物のパリを作ることを目指し、人々が住んでいるような生き生きとした街を再現することに苦労しました。例えば、焼きたてのパンやクッキーのいい香りがするように設計を工夫し、良い意味で生活感が出るように演出しています。また、限られた時間と予算でエッフェル塔を作るのも大変でした。結果、富士山との見え方を含め、よくできたと思っています。さらに、スタッフの制服や店舗の家具、皿、メニュー、ベンチなども、細部にまでこだわってパリにあるようなものを選び、一部はオーダーメイドしました」

金児さん「商品開発では“大人の女性がさりげなく持てるおしゃれなグッズ”をコンセプトにして、リサとガスパールの世界観を大切にしたオリジナル商品を開発しました。また、観光地なので、“ここでしか買えないもの”、“思い出に残るお土産”という要素を満たすことに苦労しました。結果的に、山梨×リサとガスパールの商品を企画して、山梨の特産物である桃のフレーバーティーや、リサとガスパール柄の甲州印伝など、山梨旅行のお土産にもなるオリジナル商品を完成させました」

■作者のアンさんとゲオルグさんが残した“隠れリサとガスパール”
――おふたりだからこそ知る、タウン内の見どころはどんなところでしょうか?

奥平さん「実は、タウン内のさまざまな場所に、“隠れリサとガルパール”がたくさん潜んでいるんです。また、タウン内にあるサイン(案内板)のリサとガスパールのイラストは、ゲオルグさんが書いてくれました。タオルを頭にのせて温泉に浸かるリサとガスパールの絵もあるんですよ。そのほかにも、ショップ2階のミュージアムに、ゲオルグさんのアトリエを模したエリアがあります。ここで展示されているキャンバス、筆、絵の具は、ゲオルグさんが寄与してくれたものなんです。もちろん本物です!」

金児さん「作者のアンさんとゲオルグさんが、開業時のオープニングイベントに出席するためご来園され、ショップやカフェなどいくつかのポイントに直筆イラストやサインを書いてくださいました。どこにあるのか探してみるのも楽しいと思います」

――作者のアンさんとゲオルグさんも深く関わっているんですね。しかも来園されていたなんて驚きです!

奥平さん「アンさんとゲオルグさんの家族5人と、出版社、通訳の人たちが来園されたのですが、来日にあたり、飛行機が大の苦手なアンさんは、飛行機に乗るトレーニングをしてきたそうです(笑)。滞在中はリサとガスパールルームに宿泊し、アンさんとゲオルグさんが、最初のお客様となりました」

――来園された時に、タウンを見た感想は聞きましたか?

奥平さん「ゲオルグさんが、初めてリサとガスパール タウンを見て『本当のパリのようだ!』と驚きつつ感動していました。さらに、リサとガルパール タウンには3本のストリートがありますが、その通りの名前は、アンさんとゲオルグさんの3人のお子さんの名前になっているんです。看板もあるのですが、アンさんや子供たちが喜んでくれていました」

――ご本人たちが驚くほど、パリの街並みがしっかり再現されているんですね。おすすめの撮影スポットがあれば教えてください。

奥平さん「富士山とのコラボレーションを楽しんでもらいたいですね。レ レーヴサロン・ド・テからハイランドリゾート ホテル&スパの方角を見ると、噴水広場の奥に雄大な富士山が望めます。さらに、2階の店内ではパリの劇場のような雰囲気を満喫しながら、より広々とした景色を見ることができます。そのほかにも、パリの街並みの壁を背景にしたり、複数あるリサとガスパールのモニュメントと一緒に撮ったり、いろいろな楽しみ方ができますよ」

■富士急ハイランド限定のリサとガスパールグッズも見逃せない!
ファン必見の楽しみ方が盛りだくさんのタウン内。満喫したあとは、お土産も忘れずにチェックしておきたいところ。そこで、金児さんがおすすめする富士急ハイランド限定のリサとガスパールグッズを3点紹介!

■「ぬいぐるみ各種(ジェットコースター類)」(2250円)
金児さん「富士急ハイランドにお越しのお客様に人気なのが、園内のアトラクションを楽しむリサとガスパールのぬいぐるみです。私はドドンパと高飛車の商品を企画しました。仲良くアトラクションに乗車するリサとガスパールがなんとも愛らしい商品です」

■「リサとガスパール水晶」(102万円※リサとガスパール2つでの価格)
金児さん「山梨は昔、水晶の発掘地として有名で、伝統工芸の甲州水晶貴石細工というものがあります。そこでリサとガスパールタウンのオープンを記念して『リサとガスパール水晶』を作りました。とても貴重なものですが、購入も可能です。美しい作品に仕上がっているので、ぜひ一度ご覧頂きたいです」

■「リサとガスパール柄の甲州印伝 各種」(1870円〜)
金児さん「甲州印伝は、鹿革に漆で模様を付けたもので、使い込むほど手になじむので長く使えるのが魅力です。プレゼントにもおすすめです」

■実は絵本にも!富士急ハイランドがさらに楽しめるプチ・トリビア
奥平さんによると、リサとガルパール タウンがオープンした2013年は、絵本「リサとガルパール ゆうえんちへいく」が発売された年でもあるそう。「その絵本をよく見ると、富士急ハイランドで見たことあるようなアトラクションがたくさん出てきます」と教えてくれた。「リサとガルパール ゆうえんちへいく」を片手に富士急ハイランドを散歩してみたら、楽しさが倍増するはず!

パリの街並みと、リサとガスパールの世界観を満喫できるリサとガスパール タウン。家族や友達と一緒に、ぜひ足を運んでみて。

取材・文/北村康行

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