繊細なタッチで描かれた、キラキラした瞳の女の子たち。そのイラストに書き込まれた文字は、「寝る前にお風呂入ろ?」「君って本当になんでもかんでも分解するよね」。イラストレーターのたら実さん(@yamawaraemi)がSNSにアップしているイラストが反響を呼んでいる。

美しい絵と家庭的な愚痴のギャップが笑えるイラストは、本格的な少女漫画のタッチも魅力だ。実はたら実さんは、2002〜2013年の間、少女漫画家「萩わら子」の名前で活動していたという経歴の持ち主。当時はアナログ作画だったが、現在はデジタルで、その繊細な絵柄を生み出しているという。

「Mサイズをゆったり着れる人間がデブを名乗るんじゃないわよ」という絶叫が描かれた作品は、公開時から大反響を呼び、今でも反応が寄せられるという。「『洗濯物がティッシュまみれ』という愚痴イラストにも、今でもちょこちょこと反応していただいています」とたら実さん。身近なあるあるネタに共感を覚える人が多いようだ。

たら実さん自身の体の不調などが描かれることもあるが、大半の愚痴は旦那さんや子供へのもの。「『少女漫画ぽく愚痴る。』は、夫と息子はほとんど見ていませんが、娘は少女漫画風のイラストとして、よく見てくれています。たまにその中で気に入ったイラストを、セリフを抜いてコピー用紙に印刷して、塗り絵にしたりしています(笑)」と、家族の中では娘さんが楽しみにしてくれているという。

4月には、2人の女の子がゲームをしながら電話で話す短編漫画「ぺろぷとむっこ。」を公開。こちらも、「食べていないのに太る」と泣きつくぺろぷを、むっこが「食べてるよね」と諭すなど、斬新な切り口の少女漫画だ。「オリジナルの漫画も描きたいなぁと思ったのがきっかけです。実体験だというつもりはあまりなかったのですが、私自身もそんなに食べてないと思っているのに太る時は大体結構食べているので、ほぼ実体験かなと思います。『あるある』と言ってくださる方がたくさんいてうれしかったです」。

一風変わった登場人物2人の名前や今後については、「かわいい感じの名前(あだ名)にしたいなと思って、音の感じや雰囲気でつけました。現在時間がなかなかとれないのですが、また『ぺろぷとむっこ』の2人は描きたいと思っています」と話す。

最後に、「ブログやイラスト、漫画など、引き続き自分のペースで描いていけたらと思っています。少し前にYouTubeも始めたので、そちらも少しずつ動かしていきたいです」と話してくれた。

取材・文=上田芽依(エフィール)